CPLフィルターを使えば、空や水面の反射を抑え、紅葉や花の色を鮮やかに表現できます。
ただ、3,000円前後の入門モデルから2万円近い高級モデルまで種類が多く、どれを選べばいいか迷う方も多いはず。
この記事では 普段からCPLを使って風景撮影をしている筆者が、価格帯別におすすめのCPLフィルターを厳選しご紹介します。入門向けから高級モデルまで、あなたに合った1枚を見つけてください。
CPLフィルターの選び方
CPLを選ぶ際は次のポイントに注目しましょう。
▪️価格帯(標準/高級)
▪️コーティング(撥水、防汚、反射防止)
▪️薄枠設計(超広角レンズ使用時のケラレ対策)
特に”反射率”が低いほど画質への影響を最小限にし、また高級CPLほど自然な色味にしてくれます。
フィルターは、レンズの前面に物理的にガラスを追加配置することになるため、安いものだと画質が低下したり、露出が大幅に暗くなったりします。
おすすめCPLフィルター5選
コスパ、使いやすさや画質の劣化具合も考慮したオススメのCPLフィルターをご紹介します。参考価格はフィルターサイズ77mmのものを表記しています。
CPLは他のフィルター類に比べて価格が高めです。フィルターサイズにも寄りますが、3000円-4000円前後のものでも低価格帯に分類されます。フィルターの素材が悪く、画質の劣化に繋がるため基本的におすすめはできません。
標準価格帯のCPLフィルター
Kenko サーキュラーPL(W)
価格:6,000円後
お手頃価格ながら薄枠仕様を採用している定番のC-PLフィルター。広角レンズでもケラレを抑えやすく、反射の抑制もしっかり機能するため、「まず1枚欲しい」という初心者や中級者にぴったり。色ノリ・コントラストも自然で扱いやすい一枚です。
Kenko PRO1D WIDE BAND C-PL
価格:7,000円前後
従来品より透過率を高め、フィルター装着による画質低下を抑えたモデル。両面マルチコートで反射を防ぎ、発色も自然。薄枠設計で広角レンズでもケラレに強く、扱いやすい定番フィルター。上位機種に比べ価格も手頃で、コスパの良さが魅力。
KANI Premium LR MC CPL 0#
価格:10,000円前後
偏光効果の微調整がしやすい厚めの前枠設計で、操作感が非常にスムーズ。撥水・撥油・防汚コートを備え、低反射(片面0.3%以下)でクリアな描写を実現。さらに枠厚を4mmに抑え、広角レンズでもケラレを最小限に。価格は1万円前後しますが、Kenkoの入門〜中級モデルよりも色のりや自然さでワンランク上を狙える高コスパフィルター。
高級価格帯のCPLフィルター
ケンコー(Kenko) PLフィルター ZX (ゼクロス) C-PL N
価格:20,000円前後
高透過偏光膜を採用し、通常のPLより約1EV分明るく、色味の偏りがない自然な発色を実現。面反射率0.16〜0.2%という低反射性能に加え、静電気防止コートで扱いやすさも向上。最高のカラーバランスと超高解像を誇るKenkoの最上級モデルで、本格的に風景撮影に取り組む人でも満足できる一枚。
H&Y PLフィルター HD EVO ナチュラルCPL フィルターキット
価格:17,000円前後
マグネット式とねじ込み式の両対応で、素早い着脱が可能な高性能CPLフィルター。新開発の偏光膜により偏光度99%を維持しつつ露出倍数を約1段分に抑え、明るさを確保しながら反射除去と彩度強調を実現。低反射率0.2%のナノコーティングでフレアやゴーストを最小限に抑え、色かぶりのない自然な発色が得られる。
特に魅力は、H&Yのマグネットシステムに対応していること。同社のNDや保護フィルターなどのマグネット式フィルターと組み合わせれば、瞬時に切り替えられ、風景撮影の幅が一気に広がる。フィルターワークを本格的に楽しみたい人には、システム全体を組む起点として最適な一枚。
筆者が特にオススメしているのがH&Yフィルターです!複数のフィルターを使い分ける人には最高のシステムが揃っています。
超広角レンズで使う場合の注意点
20mm以下の長広角レンズを使用時は以下の点に注意が必要です。
▪️フィルター枠が厚いとケラレが出やすい
▪️広角で使うなら「薄型モデル」を選ぶのがおすすめ
価格帯別まとめ表
モデル | 価格 | 特徴 | おすすめ対象 | 購入リンク |
---|---|---|---|---|
Kenko サーキュラーPL(W) | 約6,000円 | 薄枠仕様で広角でもケラレを抑制。自然な発色で扱いやすい定番モデル。 | 初めてCPLを買う初心者、手軽に試したい人 | 購入はこちら |
Kenko PRO1D WIDE BAND C-PL | 約7,000円 | 従来品より透過率が高く、両面マルチコートで反射を防ぐ。コスパも優秀。 | コスパ重視で安心して使いたい中級者 | 購入はこちら |
KANI Premium LR MC CPL 0# | 約10,000円 | 偏光調整がしやすく、撥水・撥油・防汚コート搭載。低反射でクリアな描写。 | 1万円以下で品質に妥協したくない人 | 購入はこちら |
Kenko ZX (ゼクロス) C-PL N | 約20,000円 | 高透過偏光膜で明るさと自然な色を両立。低反射率0.16〜0.2%+静電気防止コート。 | 本格的に風景撮影に挑みたい上級者 | 購入はこちら |
H&Y HD EVO ナチュラルCPL | 約17,000円 | マグネット式+ねじ込み式対応。偏光度99%維持で自然な発色、H&Yシステムと連携可。 | フィルターを複数使い分けたい風景派・動画撮影者 | 購入はこちら |
CPLフィルターの詳しい使い方や効果はこちらで詳しく解説しています。
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まとめ
CPLフィルターは、反射を抑えて色とコントラストを整え、風景表現を一段引き上げてくれます。
✅ 選ぶポイントは「低反射コーティング/色かぶりの少なさ/薄枠(超広角対策)」
✅ はじめてなら Kenko サーキュラーPL(W)
✅ 1万円以下でも妥協したくないなら KANI Premium LR MC CPL 0#
✅ 最高の色と解像を狙うなら Kenko ZX (ゼクロス) C-PL N
✅ フィルターワークを快適に拡張したいなら H&YのCPL
予算と求めるクオリティに合わせて、自分に合う1枚を選んでください。購入時はレンズ径(φ表示)だけお忘れなく!