ひまわりの撮り方|昼と夕方×広角と望遠の4パターンで劇的に変わる撮影のコツ
こんにちは、写真を趣味で楽しむカメラ専門店のにゃんころです!
夏になったらひまわり畑で写真を撮りたい!と思って行ってみたものの、
「どこを撮ればいいか分からない」「なんとなく全体を撮ったら記録写真みたいになった…」ってなること、ありませんか?
この記事では
✅ひまわり畑でどこを切り取ればいいか分からない
✅広角で撮るとスカスカ・ゴチャゴチャになってしまう
✅夕焼けとひまわりを両方きれいに撮れない
✅いつの時間帯に行けばいいの?
こういった疑問をまとめて解決できるように記事でまとめています。
ポイントは、テクニックや構図の丸暗記ではなくて、「光の選び方」と「レンズの使い方」。昼と夕方、広角と望遠を掛け合わせた4パターンを知っておくだけで、同じひまわり畑でも全く違う写真が撮れるようになりますよ。
✔︎ ひまわり撮影は「時間帯×レンズ」の4パターンで考えると迷わない
✔︎ 昼×望遠|主役を1本決めて、前ボケ・逆光で切り取るコツ
✔︎ 昼×広角|前景・中景・背景の3層構図と光条の狙い方
✔︎ 夕方×広角|明暗差はハーフNDフィルターか露出ブラケットで解決
✔︎ 夕方×望遠|圧縮効果で太陽を大きく、炎のようなひまわりを撮る方法
・中古カメラを年間数千台取り扱う専門店を運営
・SONY α1II・α7RVメインユーザー・富士フイルムX-T5も愛用
・風景・花の撮影が趣味
・全メーカーを実際に触って販売してきた経験をもとに情報発信
📸 作例や撮り方などインスタ・スレッズでも発信中
→ 🔗Instagram / 🔗 Threads
今回の内容は動画でも紹介しています。実際の撮影の流れを見たい方はこちらもどうぞ。
ぜひ最後まで読んで、この夏のひまわり撮影に活かしてみてください😊
ひまわりの撮り方は「時間帯×レンズ」の4パターンで考える

ひまわり畑って、着いた瞬間はテンションが上がるんですけど、いざカメラを構えると「で、どこを撮ればいいの?」となりがちですよね。
そんなときは、時間帯(昼・夕方)×レンズ(広角・望遠)の掛け算で考えるのがおすすめですよ。
✔︎ 昼×望遠|主役を1本決めて、前ボケ・逆光で切り取る
✔︎ 昼×広角|3層構図と光条でダイナミックに撮る
✔︎ 夕方×広角|夕焼け空を大きく入れる(明暗差対策が必要)
✔︎ 夕方×望遠|圧縮効果で大きな太陽とひまわりを重ねる
時間帯は、16:00くらいから撮り始めるのがおすすめ。日が傾いてくると広角・望遠ともに逆光をうまく使えるようになって、撮れる写真の幅が一気に広がります。昼の光で切り取りの練習をして、そのまま夕方のゴールデンタイムまで居る、という流れが理想ですね。

今回はFE 16-35mm F2.8 GM IIとFE 50-150mm F2 GMの2本で撮影しましたが、レンズが2本なくても大丈夫。ズームレンズ1本の広角側と望遠側で、同じ考え方がそのまま使えますよ!
パターン①昼×望遠|主役を1本決めて切り取る

まずは昼の望遠から。ひまわり全体をなんとなく撮ろうとすると記録写真になってしまうので、望遠でやることははっきりしています。主役の1本を決めて、背景が抜けている角度を探し、アクセントになるものを入れる。この3ステップです。
主役の選び方と前ボケでふんわりハイキーに
ちょっと背の高いひまわりを狙うと、自然と奥が抜けて背景が整理されます。
そこに手前のひまわりを前ボケとして入れて、明るめ(ハイキー気味)に撮るとふんわりした雰囲気になりますよ。前ボケは自分の立ち位置を少し変えるだけでかかり方が大きく変わるので、位置を調整しながら何枚か撮ってみてください。

撮影設定 : 1/1000s F2 ISO100 / 150mm
前ボケの位置をさらに調整すると、画面全体に黄色のフィルターがかかったような雰囲気にすることもできます。ぜひ狙ってみてくださいね。
逆光で花びらの透け感・質感を出す
太陽が差し込んできたら、逆光の出番です。逆光でひまわりの花びらが透けるタイミングを狙うと、いつもと違った写真が撮れますよ。
たとえば、きれいに横並びしたひまわりの花びらが重なる部分を望遠で切り抜くと、花びらの質感が際立ちます。

撮影設定 : 1/2000s F2 ISO100 / 150mm
明るい望遠レンズなら背景が大きくボケてキャンバスのようになり、花びらの造形がより際立ちます。あえて咲く前の蕾を逆光で狙ってみるのもかわいくておすすめですよ。

撮影設定 : 1/1000s F2 ISO100 / 150mm
蜂・蝶・玉ボケでアクセントを入れる
背景がボケただけの写真だと少し単調なので、蜂や蝶などのアクセントを入れてみましょう。
あらかじめ背景が抜けている角度を見つけておいて、蜂や蝶が来やすい場所で待つのがコツです。ひまわり畑は蜂が多いので、狙えばけっこう撮れますよ。

撮影設定 : 1/2500s F2.8 ISO100 / 150mm
また、太陽が出ているタイミングなら、探せば玉ボケも見つかります。車に跳ね返った光なども玉ボケになるので、背景に光の反射源が入る角度を探してみてください。

撮影設定 : 1/2000s F2 ISO100 / 150mm
✔︎ 主役を1本決める(背の高いひまわりが狙い目)
✔︎ 背景が抜けている角度を探す
✔︎ 逆光で花びらの透け感・質感を出す
✔︎ 蜂・蝶・玉ボケでアクセントを入れる
花撮影向けの中望遠レンズ選びは花撮影におすすめのレンズ9選【マクロ・中望遠・望遠ズームで徹底比較】で詳しく紹介しています。
パターン②昼×広角|3層構図と光条でダイナミックに

広角にすると、つい畑全体を撮りたくなるんですよ。で、こうなります。

電柱、電線、建物、それから人。ぜんぶ入ってきますよね。広角を使うときは、「不要な情報をどうやってカットするか」を考えるのがコツです。
簡単なのは、しゃがんでローアングルにすることと、前景・中景・背景の3層を意識することです。
前景・中景・背景の3層構図で奥行きを作る
たとえば、横並びの2輪を主役に決めたら、左右のひまわりを前景に使って挟み込むような構図にしてみます。
前景→真ん中に主役→奥に空、という3層を作ると、自然と奥行きが出るんですよね。

撮影設定 : 1/800s F3.2 ISO100 / 35mm
広角は「引いて全部入れるレンズ」ではなく「寄って奥行きを出すレンズ」。3層構図さえ意識すれば、14mmでも16mmでも24mmでもいい感じに撮れますよ。
光条を「3つ目のひまわり」にする
太陽が出ているときは、ウニウニの光条を作るチャンスです。
ひまわり2輪が重なるような場所を探して、その間にちょうど太陽が入るように位置取ると、まるで3つ目のひまわりのような描写ができるんです。なるべくローアングルで、不要な情報をカットしつつ空も入れる構図にしてみてください。

撮影設定 : 1/80s F18 ISO100 / 16mm
曇りの日は光芒を狙う
曇りの日は、雲の隙間から太陽の光が差し込む光芒が狙い目です。
広角で広く撮りつつ、余計なものが入り込まないように、なるべく手前にひまわりが固まっている場所を探してみてください。手前に隙間があるとちょっと寂しい写真になってしまうので、手前のひまわりで隙間を隠すようにするのがコツですよ。

撮影設定 : 1/250s F9 ISO100 / 16mm
✔︎ しゃがんだり手前のひまわりで隠して、不要なものをカット
✔︎ 前景・中景・背景の3層を意識して奥行きを作る
✔︎ 光条は2輪の間に太陽を入れて「3つ目のひまわり」に
✔︎ 曇りの日は光芒+手前の密度で狙う
パターン③夕方×広角|明暗差はハーフNDか露出ブラケットで解決

太陽が沈んできたら、ここからが広角レンズの本番です。ただ、夕焼け撮影の難しいところは明暗差。カメラ任せで撮ると、手前のひまわりが真っ暗になるか、空が真っ白に飛んでしまうんですよね。


対策は2つあります。
①ハーフND(GND)フィルターを使う
②露出ブラケット撮影でHDR合成する
順番に紹介しますね。
対策①ハーフNDフィルター(GND)で空だけ減光する
ハーフNDフィルターは、画面の半分だけを減光してくれるフィルターです。

明るい太陽・空の部分に減光部を被せるようにすると、普通に撮ると真っ白になる空のディテールがこんな感じで戻ってくるんですよね。減光位置を上下に調整しながら撮れるのが角型フィルターの強みです。

1枚の値段がけっこう高いのが難点ですが、本格的に風景を撮るなら1枚持っておいて損はないですよ。
GNDフィルターの効果・使い方・選び方は写真が劇的に変わる!GNDフィルターとは?効果・使い方・選び方まとめで詳しく解説しています。
あわせて覚えておきたいのがホワイトバランス。夕焼けではホワイトバランスを「日陰」にするだけで、一気に雰囲気のある色になります。オートや晴天のままの人は、ぜひ試してみてください。この記事の夕焼け作例も日陰で撮影していますよ。
ホワイトバランスの仕組みと使い分けは【完全版】ホワイトバランスとは|見たままの色で撮れない悩みを解決!もあわせてどうぞ。
対策②露出ブラケット撮影+HDR合成(フィルター不要)
もう1つの方法は露出ブラケット撮影です。露出違いの写真を複数枚撮って、現像ソフトでHDR合成するやり方で、三脚さえあればフィルターなしでできるのが魅力です。手順はこちら。
①カメラを三脚に固定し、メニューから「露出ブラケット」を選ぶ。
②露出のステップ幅は0.5EVか0.7EVあたり、枚数は3枚か5枚に設定。
③適正露出に合わせてから、レリーズかセルフタイマーで撮影する。
④LightroomなどのソフトでHDR合成すれば完成。
するとこんな感じで、白飛びも黒潰れもなくきれいに撮れるんですよね。

撮影設定 : 1/30s F6 ISO125 / 16mm
もしお使いのカメラに露出ブラケット機能がない場合でも大丈夫。Mモードでシャッタースピードを変えながら、露出違いを自分で数枚撮ればOKです。たとえば適正露出を基準に、マイナス側とプラス側へ1段ずつずらして3枚、という形ですね。構図が動かないよう三脚に固定したまま撮るのがポイントですよ。
露出ブラケットの注意点は三脚必須なことと、風でひまわりが揺れていると合成時にブレること。風が強い日はハーフNDフィルターの方が確実です。
パターン④夕方×望遠|圧縮効果で太陽を大きく、炎のようなひまわりを

最後は夕方×望遠。ここで狙うのは圧縮効果です。太陽が沈むタイミングでひまわりの背後に太陽が来るように位置取ると、圧縮効果で太陽が引き寄せられて、大きくまん丸に写り込むんですよね。
総苞片×夕日で「燃えるひまわり」を撮る
ひまわりのガクのような緑のギザギザ——総苞片(そうほうへん)というんですが、これが残っている個体を選ぶのがポイントです。そこに真っ赤な太陽が重なると、隙間から光が抜けて、まるで炎のように見えるんですよ

撮影設定 : 1/400s F2 ISO100 / 150mm

日没は一瞬で終わるので、総苞片が残っている個体は明るいうちに探しておくのがおすすめです。私は昼の切り取り練習のときに、夕方用の候補を2〜3本メモしておきましたよ。
まとめ|光とレンズの使い方で、同じひまわり畑が4つの世界になる
今回はひまわりの撮り方を、昼と夕方×広角と望遠の4パターンで解説しました!
✔︎ ひまわり撮影は「時間帯×レンズ」の4パターンで考えると迷わない
✔︎ 昼×望遠は「主役を1本決める」が全ての出発点
✔︎ 昼×広角は3層構図+ローアングルで不要なものをカット
✔︎ 夕方×広角の明暗差は、ハーフNDか露出ブラケットで解決
✔︎ 夕方×望遠は圧縮効果+総苞片×夕日で「燃えるひまわり」に
✔︎ 16:00頃から日没まで居ると、4パターン全部撮れる
それぞれのレンズの使い方、光の捉え方を理解すれば、同じひまわり畑でもいろんな写真が撮れて、撮影がもっと楽しくなりますよ。ひまわりの見頃は短いので、この記事をブックマークして、ぜひ現地での撮影に役立ててみてください🌻
花の切り取り方の考え方は【花の撮り方】上手い人ほど「花」を撮らない?魅力的な写真に変わる2つのコツもあわせてどうぞ!
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。
