夜桜を一眼で撮るコツ|三脚あり・なし別の設定とレタッチまで徹底解説
こんにちは、趣味で写真を楽しむカメラ専門店のにゃんころです!
夜桜、撮りに行ったはいいけど「なんか暗い…」「桜がオレンジっぽく写った」「手ブレしてボケボケに…」ってなったこと、ありませんか?
昼間の桜と違って、夜桜はライトアップという光の演出がすでにある分、うまく撮れると本当に圧倒的な1枚になるんですよね。でも設定をちゃんと理解していないと、なかなか思ったように仕上がらないのも事実です。
この記事では
・三脚あり・なし、どう設定を変えればいい?
・ライトの暖色で色かぶりするのを防ぐには?
・手持ちで使えるおすすめレンズは?
・池や川への映り込み(リフレクション)ってどう綺麗に撮る?
・レタッチで仕上げるポイントは?
こういった疑問をまとめて解決できるように書きました!
✔︎ 三脚あり・なし別の撮影設定
✔︎ 色かぶりしないホワイトバランスの考え方
✔︎ リフレクション撮影とCPLフィルターの使い方
✔︎ 手持ちに向いているレンズ選び
✔︎ Lightroomでの夜桜レタッチ術
・中古カメラを年間数千台取り扱う専門店を運営
・SONY α1II・α7RVメインユーザー・富士フイルムX-T5も愛用
・風景・花の撮影が趣味
・全メーカーを実際に触って販売してきた経験をもとに情報発信
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ぜひ最後まで読んで、今年の夜桜撮影に活かしてみてください!
・中古カメラを年間数千台取り扱う専門店を運営
・SONY α1II・α7RVメインユーザー
・富士フイルムX-T5も愛用
・風景・花の撮影が趣味
・全メーカーを実際に触って販売してきた経験をもとに情報発信
夜桜が難しい理由をまず整理しておこう
夜桜を撮るうえで最初に知っておきたいのが「何が難しいのか」です。原因を理解してから設定を組むと、ぐっとイメージに近い写真に近づきますよ。
✔︎ 暗い環境でのISO・シャッタースピード管理
✔︎ ライトアップによる白飛び・黒つぶれの極端な明暗差
✔︎ 照明の色(暖色・寒色)による色かぶり
✔︎ 暗いのでピントが合いにくい
✔︎ 風による被写体ブレ・手ブレ

中古カメラ屋をやっていると「夜桜撮ったけどうまくいかなかった」という話をよく聞きます。原因のほとんどが露出かホワイトバランスなんですよね。この2つをちゃんと理解するだけでかなり変わりますよ。
夜桜撮影の基本設定|三脚あり・なしで変わる!
三脚使用時の設定|低ISO・長時間露光でノイズレスに
三脚が使える環境であれば、セッティングの自由度が一気に上がります。ISOを低く保ったままシャッターを長く開けられるので、ノイズが少なくシャープな夜桜写真が狙えますよ。
▪️撮影モード:Mモード または 絞り優先(Aモード)
▪️F値:F5.6〜8/ F2.8〜4(ボケを出したいとき)
▪️ISO:100〜400(ノイズを最小限に)
▪️シャッタースピード:何秒でもOK
▪️セルフタイマー2秒 or レリーズ使用でブレ防止
▪️RAW撮影推奨
AモードならF値だけシーンに応じて変更し、ISOはなるべく低くすればOK!シャッタースピードは遅くなりますが、三脚で固定しておけば手ブレは回避できます。
ライトアップ部分が白く飛んでそうなら、露出補正をマイナスに動かしてみましょう!

シャッタースピード2秒。橋の欄干部分に固定して撮影しています。三脚がなくてもカメラを固定できるポイントを探してみましょう!
三脚は手持ち撮影とは異なりノイズレスの綺麗な写真が撮れる便利アイテム。持っていない方はこの機会にぜひ検討してみてください!
手持ち撮影時の設定|ISOを上げてシャッタースピードを稼ぐ
三脚NGの場所や、移動しながら撮りたいときは手持ちになりますよね。その場合は明るさをISOで補いながらシャッタースピードを稼ぐのが基本です。
✔︎ 撮影モード:Mモード または 絞り優先(Aモード)
✔︎ F値:F1.8〜2.8(明るいレンズ推奨)
✔︎ シャッタースピード:1/焦点距離 秒
✔︎ ISO:1600〜6400(ノイズ覚悟でSS優先)
✔︎ 手ブレ補正:ボディ内手ブレ補正をON
手持ちの場合、シャッタースピードの設定が重要です。1/焦点距離にすれば手ブレしにくくなります。(50mmのレンズなら1/50秒が目安)
Aモードの場合は、できるだけF値を小さくしましょう。ISOを上げていき、シャッタースピードが手ブレしない程度になるように調整します。

F値の小さい明るいレンズを使えば、ノイズを抑えつつ手ブレしない設定で撮影することができます!

私が手持ちで撮るときは、ISO3200くらいまで上げることも多いです!最新機種はISO6400でも驚くほどノイズが少ないので、暗所での手持ちが格段にラクになります。
ホワイトバランスと色かぶり対策|桜のピンクを正確に出す
夜桜で一番「思ってたのと違う…」となるのが色かぶりです。
ライトアップには暖色(オレンジ系)や寒色(ブルー系)など様々な照明が使われていて、オートWBで撮ってもうまく補正されないことがあります。
ホワイトバランスの選び方|暖色ライトには色温度を低く
まずはオートWB(AWB)で撮ってみて、オレンジが強すぎる場合は「蛍光灯」「白色蛍光灯」モードを試してみましょう。色温度(ケルビン値)で細かく指定する方法もあります。
① 暖色ライト(オレンジが強い)→ 「電球」や「蛍光灯」
② 青白いLEDライト → 「曇天」や「日陰」
③ 迷ったら → オートWBで撮って、RAW現像で後から調整
ホワイトバランスの詳細は、【完全版】ホワイトバランスとは|見たままの色で撮れない悩みを解決!で解説しています。
夜桜こそRAW撮影が最強です。ホワイトバランスは撮影後に自由に変えられるので、現場では構図と露出に集中できます。


暖色のライトで黄色っぽくなっていたので、色温度を青寄りにして調整しています。
RAW撮影にしておけば、Lightroomで色温度・色かぶり補正を後から自在に調整できます。JPEGだとここが固定されてしまうので、夜桜のようにミックス光が多いシーンほどRAWの恩恵が大きいですよ。
黄色なら青寄りに、青なら黄色寄りにすれば本来の色味を取り戻しやすいです。
夜桜リフレクション撮影|CPLフィルターで水面をクリアに
池や川沿いの夜桜スポットなら、水面への映り込み(リフレクション)を使った構図が圧倒的に映えます。上下シンメトリーの幻想的な1枚が狙えますよ。
リフレクション撮影の構図のポイント
✔︎ 水面と桜が半々に入る位置を探す
✔︎ 水の流れが少ない池や水たまりのほうが綺麗に映る
✔︎ 三脚で低アングルにセットすると水面が広く入りやすい
✔︎ ローアングルを活かすと空と桜が水面に広がって奥行き感アップ

CPLフィルターで水面の反射を調整する
水面の余計な乱反射を抑えたいとき、CPL(円偏光)フィルターが効果を発揮します。フィルターを回して反射の入り方を調整できるので、ベストな映り込みを狙えますよ。
✔︎ 水面の乱反射を抑えてリフレクションをクリアに
✔︎ フィルターを回して反射の入り方を細かく調整できる
✔︎ 夜間でもしっかり効果あり
✔︎ ただし光量が1〜2段落ちるので三脚と合わせて使うのが基本
CPLフィルターについてもっと詳しく知りたい方はCPLフィルターはいらない?知っておくべき効果と失敗しない選び方もあわせてどうぞ!
夜桜を手持ちで撮るなら単焦点レンズが強い
三脚なし・手持ちで夜桜を撮るなら、明るい単焦点レンズが圧倒的に有利です。F値が小さいほど暗所でも光を多く取り込めるので、シャッタースピードを稼ぎやすくなります。
手持ち夜桜に向いているレンズの条件
✔︎ 開放F値が1.4〜2.8の明るいレンズ
✔︎ 広角〜標準域(20〜50mm)が使いやすい
✔︎ 手ブレ補正があるとさらに安心
✔︎ コンパクトで取り回しやすいもの
ソニーEマウントのおすすめ単焦点|広角〜標準域を押さえよう
ソニーEマウントで夜桜の手持ち撮影に特におすすめなのが以下の2本です。
SONY FE 20mm F1.8 G(SEL20F18G)
超広角なのに明るく、開放でも周辺まで描写が安定しています。夜桜の引きの構図や木全体を入れるシーンに◎
SONY FE 55mm F1.8 GM(SEL55F18Z)
F1.8の明るさで被写体を浮かび上がらせる描写が美しい1本。桜の花のクローズアップや、ボケを活かした構図に向いています。

個人的に夜桜の手持ちでは20mm F1.8がお気に入りです。広角で枝全体を入れつつ、開放で暗い場所でもしっかり撮れるので重宝していますよ。
夜桜撮影の構図アイデア|光・視点・コラボを意識しよう
ライトアップの光の方向を意識する
夜桜は「ライトがしっかりと当たっている桜を探す」のが基本です。下からライトアップされている場合は少し低アングルから仰ぎ見るように撮ると、桜の色が鮮やかに出ます。

月・星空とコラボした幻想的な1枚
光害が少ない場所なら、月や星空と夜桜を合わせた幻想的な構図も狙えます。

夜桜レタッチ術|Lightroomでここを調整する
撮影後のレタッチも夜桜では重要なポイントです。RAWで撮っておくと調整の幅が大きく広がります。
シャドウを持ち上げて暗部を救う
ライトアップのある夜桜写真は背景が黒く落ちがちです。RAWで撮っておけば、Lightroomのシャドウを上げることで暗部のディテールを引き出せます。
① ホワイトバランス(色温度・色かぶり補正)を好みに調整
② 露光量を上げて全体を明るくする
③ハイライトを下げてライトアップの明るさを抑える
④シャドウを+30〜50程度上げて暗部を持ち上げる
⑤彩度で桜の色を出す


私はほぼ毎回RAWで撮って現像前提で撮影しています。特に夜桜は光の環境が複雑なので、撮影時はとにかく構図と露出だけに集中して、色はLightroomで整える感じです。
夜桜撮影に持っていきたいアイテムまとめ
最後に、夜桜撮影に持っていくと重宝するアイテムをまとめておきます。足りないものがあればぜひ用意して夜桜撮影に挑みましょう!
✔︎ 三脚:手ブレ防止・長時間露光に必須
✔︎ CPLフィルター:リフレクション・反射調整に
✔︎ 明るい単焦点レンズ:手持ち撮影の光量確保
✔︎ レリーズ or セルフタイマー:三脚使用時のブレ防止
まとめ|夜桜を一眼で美しく撮るために大切なこと
今回は夜桜を一眼で撮るための設定・構図・フィルター・レタッチまでまとめて解説しました!
✅三脚あり → 低ISO・長時間露光でノイズレスに
✅手持ち → 明るい単焦点でF値を開けてSS確保
✅ホワイトバランスはRAW撮影+後でLightroomで調整が最強
✅リフレクションにはCPLフィルターが効果大(三脚と合わせて)
✅レタッチはシャドウ持ち上げ+色かぶり補正でピンクを引き出す
夜桜は撮影シーズンが本当に短くて、雨や風であっという間に終わってしまいます。この記事を参考にしっかり準備して、ぜひ幻想的な夜桜写真を撮ってみてください🌸

