レンズ保護フィルターは種類や価格が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いはず。
安いものだと画質が落ちることもあり、かといって高すぎるモデルが本当に必要なのかも悩みどころです。
この記事では、そんな迷いを解消できるように 選び方のポイント と 予算別のおすすめフィルター を厳選して紹介します。
これを読めば、自分のレンズにぴったりの一本をスムーズに選べます。
保護フィルターを選ぶポイント

保護フィルターはレンズを守る大切なアクセサリーですが、安価なものを選んでしまうとフレアやゴースト、色かぶりなど画質に悪影響が出ることもあります。
失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえて選ぶことが大切です。
次の項目を意識すれば、自分のレンズに合った満足度の高いフィルターを見つけられます。
▪️コーティング性能
保護フィルター選びで最重要なのが「反射防止コーティングと高透過率」。
逆光でのフレアやゴーストを抑えたり、レンズ本来の発色・解像感を維持します。
▪️薄枠設計
広角・超広角レンズでは、枠が厚いと四隅が暗くなる「ケラレ」が発生しやすいです。スリム枠を選ぶと安心。
▪️素材と耐久性
高品質な光学ガラスを使用したものは透明度が高く、歪みや色かぶりが出にくい傾向があります。
さらに撥水・撥油・防汚コート付きならメンテナンスも簡単。アウトドアや長時間撮影にも最適です。
安価なフィルターを付けてしまうと描写性能を自ら落としてしまいます。高級レンズほどフィルターにこだわった方がいいです!
保護フィルターおすすめ6選
数あるフィルターの中から、特に人気があり使いやすいモデルを厳選しました。
手頃な価格で購入しやすいものから、性能にこだわった高級フィルターまで幅広く紹介しますので、用途や予算に合わせて選んでみてください。
参考価格はフィルター径72mmのものです。
Kenko MC プロテクター NEO
価格:2200円
コストを抑えつつ、日常的に安心して使える常用フィルターを探している人にぴったりの一本です。
普段からレンズに装着しておくことで、砂ぼこりや水しぶき、ゴミなどから大切なレンズをしっかり守ってくれる常用タイプの保護フィルターです。両面に施された高精度マルチコーティングにより反射率を低減し、自然な発色と高い透過率を実現。色かぶりやフレアを抑え、レンズ本来の描写力を維持します。
また、フィルターを常時装着しておくことで、清掃時もレンズそのものではなくフィルター面を拭くことになり、拭き傷防止にも効果的。さらに薄枠設計で広角レンズでもケラレにくく、さまざまなレンズに対応できます。
Kenko PRO1D プロテクター NEO
価格:2800円
「普段から持ち歩ける安心の一本」として、初心者から中級者まで幅広いユーザーにおすすめです。
日常のちょっとした衝撃や汚れからレンズをしっかり守る、コストパフォーマンスに優れた保護フィルターです。撥水・防汚コーティングにより、水滴や指紋が付いてもすぐに拭き取れるので、急な雨や水辺での撮影でも安心。お手入れが簡単な点も魅力です。
また、両面マルチコーティングとガラス外周の墨塗り加工によって反射や内面光の影響を抑制。逆光シーンでもフレアやゴーストを最小限にとどめ、自然な描写を保ちます。
フィルター枠にはローレット加工が施され、装着や取り外しもスムーズ。さらに薄枠設計のため広角レンズでもケラレを起こしにくく、さまざまなレンズで安心して使用できます。
MARUMI レンズフィルター EXUS レンズプロテクト
価格:4300円
屋外での風景撮影や日常使いで、画質と安心感をどちらも妥協したくない人におすすめの一本です。
帯電防止・撥水・防汚のトリプルコーティングを備え、レンズをあらゆるリスクから守る高性能保護フィルターです。静電気を帯びにくいためチリやホコリが付きにくく、水滴や指紋も簡単に拭き取れるので、撮影中のストレスを大幅に軽減します。
また、反射率0.3%以下という極めて低い数値を実現し、逆光や光源の強いシーンでもフレアやゴーストを抑制。レンズ本来の解像感や発色をそのまま引き出します。
フィルターガラスには厚さ2mmの強化ガラスを採用し、薄枠設計ながら高い強度を確保。衝撃からもレンズを守り抜く安心感があります。
ハクバ HAKUBA レンズフィルター XC-PRO
価格:5700円
風景撮影やアウトドアでの撮影が多く、画質と信頼性を重視するユーザーに最適な高性能フィルターです。
ドイツSCHOTT社製の高品質光学ガラスを採用したプロフェッショナル仕様の保護フィルターです。表面には独自のエクストリームコーティングが施され、超低反射率と高透過率を両立。
逆光や夜景など光源が強いシーンでもフレアやゴーストを最小限に抑え、レンズ性能を余すことなく引き出します。
撥水・防汚機能により水滴や汚れが付着しにくく、付着しても簡単に拭き取れるため、雨や雪、砂埃の舞う屋外でも常にクリアな状態を保つことが可能。過酷な環境下でも安心して持ち出せる耐久性の高さも魅力です。
H&Y HD EVO-series Ultimate Protection Filter
価格:7400円
大切なレンズを最高の状態で守りながら、ワンタッチで他フィルターへ切り替えたい人に最適な1枚です。
マグネット式とスクリュー式の2WAY装着に対応した高性能レンズ保護フィルターです。
※フィルター単体ではスクリューモード専用。別売のマグネットアダプターリングを使えば、CPLやNDなどEVOシリーズのフィルターと瞬時に付け替えが可能になります。
低反射率0.1%を誇るナノコーティングにより、強い光源が写り込む夜景や逆光シーンでもフレアやゴーストを最小限に抑制。レンズ本来の描写力を損なわず、繊細なディテールをそのまま残します。
撥水・防汚コーティングは雨や埃の中でも安心。防傷コートが日常的な小キズからレンズを守り、メンテナンスフリーで長く使えるのも魅力です。
薄枠設計なので広角レンズでもケラレが出にくく、風景撮影や星景撮影などでも安心。
フレームには強力な磁力を持つ永久磁石と耐食性に優れたアルミ素材を採用し、過酷な環境でも信頼して使えます。
Kenko レンズフィルター ZX II プロテクター
価格:9400円
高級レンズの性能を一切妥協せずに保護したいユーザーにふさわしい、ハイエンドフィルターの決定版です。
独自の「フローティングフレームシステム」を進化させ、レンズ本来の描写を損なわない究極の保護フィルターです。ガラスへの負荷を極限まで軽減し、歪みを抑えることで、超高解像の描写を余すことなく再現します。まさに「光をそのまま採り入れる空気のようなフィルター」といえる存在です。
新開発「ZR01コート」により、面反射率0.1%を達成。逆光や夜景などで発生しやすいフレアやゴーストを最小限に抑え、暗所や強い光源が絡むシーンでもクリアな描写を可能にします。
さらに撥水・撥油コーティングを備え、雨や水しぶき、指紋汚れが付着しても簡単に拭き取れるため、アウトドア環境でも安心。ハイエンドレンズを日常的に守りながら、最高の描写性能を維持できる仕様となっています。
超広角レンズ・特殊用途での注意点
保護フィルターは万能ではなく、シーンによっては工夫が必要です。
▪️超広角レンズでは厚枠フィルターだとケラレが出やすい → 薄枠モデル必須
▪️重ね付けする場合(例:保護+CPL+ND)、光学的な悪影響が出やすいので注意
▪️夜景や逆光ではフィルターがゴーストの原因になることも → 高性能コーティング必須
価格帯別まとめ表
モデル | 価格目安 | 特徴 | 向いている人 | 購入リンク |
---|---|---|---|---|
Kenko MC プロテクター NEO | 約2,200円 | 高透過率マルチコート、薄枠設計、常用装着で拭き傷防止 | コストを抑えてレンズを普段から守りたい人 | 購入はこちら |
Kenko PRO1D プロテクター NEO | 約2,800円 | 撥水・防汚コート、墨塗り加工、ローレット加工 | お手入れ簡単&広角でも安心して使いたい人 | 購入はこちら |
MARUMI EXUS レンズプロテクト | 約4,300円 | 帯電防止・撥水・防汚、反射率0.3%以下、強化ガラス2mm | 画質も耐久性も妥協したくない人 | 購入はこちら |
HAKUBA XC-PRO | 約5,700円 | SCHOTTガラス、エクストリームコート、超低反射率 | 風景や屋外撮影が多く信頼性重視の人 | 購入はこちら |
H&Y HD EVO-series Ultimate Protection | 約7,400円 | マグネット&スクリュー2WAY、ナノコート0.1%、防傷コート | 撮影環境に合わせて瞬時にフィルターを切り替えたい人 | 購入はこちら |
Kenko ZX II プロテクター | 約9,400円 | フローティングフレーム、ZR01コート反射率0.1%、撥水撥油 | 高級レンズの性能を損なわず守りたい人 | 購入はこちら |
レンズフィルター関連の記事はこちら
まとめ
✅レンズ保護フィルターは「レンズを物理的に守るバリア」として必須級のアクセサリー
✅選ぶ際は 反射防止コーティング+高透過率+薄枠 を重視
✅高級レンズを持っているなら、フィルターも上位モデルを選んで描写力を守るのがベスト
✅用途や予算に応じて、最適なフィルターを選べば「安心」と「画質」を両立できる