「撮った写真が暗すぎたり、空が真っ白に飛んでしまった…」こんな悩みはありませんか?
カメラの液晶画面だけを頼りにすると、撮影環境の明るさに惑わされて失敗しがちです。
そんなときに役立つのがヒストグラム。
この記事では、初心者でも分かるように「ヒストグラムとは何か」「どう使えば失敗を防げるのか」をシンプルに解説します。
この記事を読めば、白飛びや黒つぶれを回避し、安定した写真が撮れるようになります。
ヒストグラムとは?
ヒストグラムは、写真の「明るさの分布」をグラフで示したものです。

左側 → 暗い部分(黒・影)
中央 → 中間の明るさ
右側 → 明るい部分(白・ハイライト)
グラフがどこに偏っているかを見ることで、写真の露出状態を客観的に判断できます。
ヒストグラムの活用方法
ヒストグラムは、写真を構成するピクセル(画素)の明るさを集計したグラフです。
1枚の写真には数百万ピクセルがありますが、「どの明るさにどれだけのピクセルがあるか」を横軸(暗〜明るい)、縦軸(ピクセル数)で表しています。

右端に張り付いている → 白飛び(明るいピクセルが多すぎ、空や服が真っ白)
左端に張り付いている → 黒つぶれ(暗いピクセルが多すぎ、影が真っ黒)
中央付近に分布 → 見た目に近い自然な露出(暗〜明のピクセルがバランスよく分布)
ヒストグラムを見ることで、写真が明るすぎるのか暗すぎるのかを数値で確認することができます!
実際の写真とヒストグラムのイメージも見ておきましょう。

実践ポイント
実際に撮影する際は、下記の点を意識してみましょう!
▪️撮影前後に必ずヒストグラムをチェックする
▪️白飛びしていたら露出補正を「-」にして明るさを抑える
▪️黒つぶれしていたら露出補正を「+」にして明るさを上げる
▪️ピクセルの分布を「台形」のイメージで調整する
ヒストグラムを使うメリット
ヒストグラムを確認する習慣を身につければ、次のようなメリットがあります!
▪️撮影環境に左右されない
明るい屋外でも暗い室内でも、正しい露出を数値で確認できる。
▪️白飛び・黒つぶれを防げる
肉眼では気づきにくい失敗を事前に回避できる。
▪️編集の自由度が上がる
RAW現像時に、どこまで補正できるか判断材料になる。
まとめ
ヒストグラムは、写真の「健康診断表」のようなもの。
最初は難しく感じるかもしれませんが、チェックする習慣をつけるだけで失敗は大幅に減ります。
今日からぜひ、撮影のたびにヒストグラムを確認してみてください。