こんにちは!にゃんころです!
今回は京都の雲海スポットとして有名な「宝山シャー」に行ってきました。
夜久野高原に広がる雲海と早朝の光による幻想的な風景。
木々に沿って光の筋がシャーっとなることから宝山シャーと呼ばれているそう。
一度はそれを目にしたいと思い続けて今年2回目の挑戦で写真に収めることができました!
今回はその絶景に至るまでの事前準備や当日の状況を作例を入れつつ振り返っていきたいと思います。撮影の参考にしてもらえたら嬉しいです。
撮影スポット情報
福知山市夜久野町と兵庫県朝来市にまたがる夜久野高原を一望できる宝山、その展望台が撮影スポットです。
京都市内から2時間ほど到着できます。
宝山の麓に駐車場があり、そこから徒歩で展望台までは10-15分ほどでかかります。ちょっとした山登りになるのでそこそこしんどいですが、その先には
光が織りなす雲海の絶景
が待っています!
ちなみに展望台まで車で行ける脇道もあるようです(知らなかったので頑張って登山しました‥)
事前リサーチをして撮影に挑む
雲海撮影は事前のリサーチがめちゃくちゃ大事!(偉そうに言ってますが、雲海撮影は今年から始めた超初心者です)
✅1-3日以内に雨が降っていて湿度がやや高め
✅当日の夜から朝にかけて晴れていること
✅前日の日中との気温差が8-10度以上必要
✅風速が1m、もしくは無風であること
(天気予報はいつもweather newsでチェックしています)
✅撮影スポットがどこかSNSやネットで調べる
✅夜間も使える駐車スペースを見つけておく
夜久野高原は比較的簡単に雲海が出てくれる地形なのですが、
雲海が濃すぎたり湿度が高すぎるとシャーが出てくれなくてただの雲海写真になってしまいます。
今年の11月に訪れた際は、湿度が高すぎたのか雲海がかなり濃くてシャーは出ませんでした。
やっと出会えた宝山シャー

2回目は、1回目よりかなり好条件を選んで挑みました。
とはいえ、天気予報では7時くらいから曇りマークだったので一か八かでした。
うまくいけばシャーだけじゃなくて、雲の隙間からの光芒もいけるんじゃないか?
と期待しながら。
そのせいか、撮影スポットの展望台に到着した時は4人しかいませんでした。(前日の日曜は30-40人くらいいたそうです)
おそらく曇り予報だったので挑戦する人が少なかったのだと思います(曇りだと太陽が隠れてシャーが出ないので)
結果を言うと
シャーと光芒どちらも発生してくれました!!
しかも朝日が昇り切る前は真っ赤な朝焼けも見れました。
同じ日に撮影していた方の中には、なんと60年も通い続けている猛者がおられました。
その方曰く、地上のシャーと空のシャーが同時に出るのは珍しいみたいです。
風景撮影全般に言えることですが、一番重要なのは機材や設定ではなくて、その絶景の目の前に自分がいることなんですね。
撮影機材と作例
今回は2本のレンズを使いました。
24-70mm
三脚固定で定番構図や広角で全体の雰囲気を撮影。
100-400mm
手持ちで風景の一部分を切り撮る。
ちなみに、私は高画素機を使っているので、現場では広めにとって後からトリミングで構図を整えることが多いです。
編集中に
「こんな切り取り方もいいなぁ」
と発見もあります。構図の引き出しが増えますよ。
24-70mmの作例

▪️撮影設定:1/4秒 F11 ISO250 焦点距離51mm
曇り空だったこともあり、空が爆焼けした1枚。明暗差がかなりあるこのようなシーンではハーフNDフィルターが活躍します。もしくは露出ブラケット撮影でHDR合成するといいですね。
この時点では雲が多くてシャーは無理だなと諦めムードの雰囲気が漂っていました。

▪️撮影設定:1/640秒 F11 ISO100 焦点距離46mm
直前までは雲が多かったのですが、少しの間だけ雲に割れ目が。光芒が差し込み、地上の木々にシャーが出てきました。
夜久野高原に広がる雲海全体と雲の隙間から差し込む光芒をとらえた1枚。
オレンジ寄りに現像する人が多いですが、個人的には水墨画のような記憶色だったので暗めの色合いにしています。(撮影時もアンダーで撮影しました)

▪️撮影設定:1/100秒 F11 ISO100 焦点距離50mm
雲に太陽が隠れたり出てきたり、光が刻々と変わる状況。雲が少なくなったその瞬間、地上の風景は一変しました。
雲海が多すぎるとシャーは出ないのですが、うまい具合に手前の木々には薄い霧だけになってくれてシャーが発生。奥は濃い雲海となり朝日で照らされた幻想的な1枚になりました。
100-400mmの作例

▪️撮影設定:1/5000秒 F5.6 ISO1600 焦点距離192mm
雲の隙間から溢れる光が奥の鉄塔に降り注いでいました。望遠レンズは気になるところだけを切り取るのに最適なレンズ。だからこそ全体をみて観察し、主題を探すことが大切です。

▪️撮影設定:1/8000秒 F5.6 ISO1600 焦点距離100mm
先ほどの作例とほぼ同じタイミングに広角側で撮りました。朝日を浴びる鉄塔を主題に、雲海全体を写した1枚です。
この日は光芒も素晴らしかったので、それも写したかったんです。雲のある部分との明暗差が印象的なコントラストを生み出してくれました。

▪️撮影設定:1/2500秒 F8 ISO640 焦点距離282mm
シャーっとなる木々に思いっきりフォーカスした一枚です。なんだか抽象的な写真にも見えてお気に入り。
実は広めに撮っていて編集中にいい感じの箇所を見つけたので大胆にトリミングしました。高画素機を使うメリットはまさにここにあると思っていて、現場では思い付かないような構図も見つかったりします。

▪️撮影設定:1/2500秒 F8 ISO640 焦点距離166mm
奥が抜けている場所を探して立体感ある構図にしました。理由はないですけど、なんかこのコントラストが好きです。
100-400mmは同じ場所から撮っても焦点距離で全く違う写真になるのが面白いです。
まとめ|光が織りなす雲海の絶景
今年初めてチャレンジした雲海ですが、タイミングやレンズによって全く別の表情が見れて、とても楽しい被写体だと思います。
まだまだ雲海スポットは全国にあります。来年は更なる絶景雲海を求めていきます!!
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