朝焼けや夕焼けのマジックアワー撮影でこんな悩みはありませんか?

画面が真っ白だったり真っ黒になってしまう

露出合わせが難しい

パッとしないマジックアワー風景になってしまう

これらの原因は撮影時の設定や、テクニックで簡単に解決できます。

この記事では、マジックアワーの撮影をメインで行っている写真が趣味のカメラ専門店が

✅失敗しないカメラの設定と撮影テクニック

✅魅力的な構図のアイデア

✅差をつけるマジックアワーの撮影テクニック

をご紹介します!

最後まで読むと、こんな幻想的なマジックアワーが撮れるようになりますよ!

マジックアワー撮影のコツ

魅力的で幻想的なマジックアワーを撮影するためのポイントは4つ

撮影のコツ

①事前準備
②カメラの設定
白飛び・黒潰れを回避

構図

にゃんころ

これらを押さえるだけでグッと魅力的なマジックアワーが撮れるようになるはずです!

①事前準備

事前準備といっても大したことはしません。以下3点を確認して撮影に挑みましょう!

日の入り/日の出の時間

撮影場所

当日の天気

日の入り/日の出の時間

マジックアワーの時間は、日が昇る/沈む前後20-30分ほどの限られた時間。そのため、当日の日の入り/日の出時間は必ずチェックします。

撮影場所

ある程度余裕を持って現地に到着し、撮影場所の確保や構図のチェックなどをしておくと失敗する可能性が低くなります。1時間前くらいには到着しておくと良いです。

当日の天気

晴れか曇りでマジックアワーの雰囲気も大きく変わります。撮りたいイメージに合わせて撮影計画を立てましょう!

▪️晴れの日

NDフィルターを使って長時間露光したリフレクション
雲1つない晴天の日。マジックアワー特有のグラデーションを撮りたいなら晴れマークの日を狙いましょう!

▪️曇り

マジックアワーの風景。リバースGNDを使って撮影
雲があると焼けるような夕焼けや朝焼けになりやすいです。ただし、雲が多すぎると太陽が差し込まないため、加減が難しいのが難点。特に天気が下り坂の時は大きく焼けやすくなります。

②カメラの設定

設定は難しくありません。初心者の方は以下のテンプレでマジックアワーに挑戦すると失敗しないと思います。

おすすめ設定

▪️Aモード or Mモード

▪️F値:F8 → 風景全体にピントが合いやすい

▪️ISO:100 → 暗くなっても安易に上げない

▪️シャッタースピード → ここで露出を調整。1/30秒以下は三脚推奨

▪️RAW撮影:後からシャドウをあげたりハイライトを抑えたりする

▪️ホワイトバランスRAWで撮影するならオートでOK

太陽のオレンジ色を強調したい場合は、WBを「曇天」、青寄りにしたいなら「電球」などにしてイメージを変えてみましょう!

マジックアワー
朝日のオレンジを強調するためにWBを「曇天」にしています。こうすることで朝日の力強さがより強調された写真になります。

③白飛び・黒潰れを回避する

夕焼けや朝焼けなどのマジックアワー撮影で最も難しいのが露出合わせです。

にゃんころ

空が真っ白になったり地面が真っ黒になったりした経験ないですか?

マジックアワーなどの明暗差が大きいシーンでは、次の3つのポイントを押さえるだけで劇的に上手くなります。

▪️ヒストグラムを確認する

▪️露出ブラケットを活用する

▪️ハーフNDフィルターを使う

ヒストグラムを確認する

ヒストグラム写真が明るすぎないか暗すぎないかをチェックするための機能です。

マジックアワー撮影では、空の明るさに合わせて露出を設定すると地面が真っ暗になりやすくなります。

露出を合わせる際は、ヒストグラムを見ながら左側にグラフが張り付かないよう(黒潰れしないよう)に、かつできるだけ右側にも張り付かないよう(白飛びしないよう)に調整していきましょう!そうすることでRAW現像の際にシャドウやハイライトの調整をするだけでディテールがしっかり復活しやすくなります。

ギリギリ左側に張り付かないように設定するとRAW現像でなんとかなります。右側は張り付きすぎると太陽部分が真っ白になりますが、多少くらいだったら写真としては違和感はないことが多いです。

Before imageAfter image

メリット・デメリット

▪️メリット⇨
難しい設定や追加機材もなくすぐに実践できる

▪️デメリット⇨
RAW現像でシャドウやハイライトを調整するのでコントラストがなくなったりノイズが乗ったりする。

露出ブラケットを活用する

ヒストグラムを見ながら設定しても、どうしても白飛びや黒潰れしてしまうようなシーンもあります。

そこで活躍するのが露出ブラケット撮影です。

露出ブラケット撮影とは、複数パターンの露出で撮影すること。例えば露出補正-0.7/±0/+7の3枚を撮影して、その後HDR合成をすることでちょうどいい露出の1枚が出来上がります。

露出補正-0.7
露出補正±0
露出補正+0.7
編集ソフトでHDR合成したもの。3枚のちょうどいい明るさのところを組み合わせることで黒潰れや白飛びのない1枚に仕上がります。
メリット・デメリット

▪️メリット⇨
極限まで白飛び・黒潰れを回避できる。編集もしやすい。

▪️デメリット⇨
三脚が必須。HDR合成の手間がかかる。

ハーフNDフィルター(GNDフィルター)を使う

ハーフNDフィルター(GNDフィルター)とは、フィルターの一部だけND効果があるもので、これを使うことで明るい部分とそれ以外の露出バランスをちょうど良い具合にしてくれます。

GNDフィルターの図解。

例えば中央部分に太陽があるようなシーンでは、太陽が明るすぎて地面に露出を合わせると真っ白な写真になってしまいます。中央部分から徐々に減光されるリバースハーフNDフィルターを使うことで空も地面も綺麗に映し出すことも可能。

Before imageAfter image

水平線に沈む太陽や、青空の明るさを落としたい時に活躍するフィルターです。

マジックアワーの風景。リバースGNDを使って撮影
中央部分の減光量が大きいリバースGNDフィルターを使って撮影。水平線の太陽の明るさを抑えて空や地表が真っ暗にならないようにできます。

ハーフNDフィルターの詳細や詳しい使い方は、写真が劇的に変わる!GNDフィルターとは?効果・使い方・選び方まとめで解説しています。

メリット・デメリット

▪️メリット⇨
合成など必要なく1発撮りで露出のあった写真が撮れる。

▪️デメリット⇨
追加資金が必要。また、複雑な地形ではムラができやすい。

にゃんころ

まずはヒストグラムと露出ブラケット撮影からやってみましょう!本格的に風景を撮影するならハーフNDフィルターはあった方が便利です!

④構図

マジックアワーをより魅力的に撮影するには、構図の理解も必要です。構図作りのアイデアを4つご紹介します。ぜひ撮影の参考にしてみてください!

① 前景・中景・背景の三層を意識する

特に超広角レンズで撮影するときに効果的な構図です。

前景:花や岩、樹木など → 立体感を出す要素

中景:湖面や草原など → 主役を引き立てる舞台

背景:空や山並み、太陽 → 写真全体の印象を決める要素

超広角14mmで撮影した夕焼け、マジックアワー。京都の北部、丹後の景色
▪️撮影機材:α1II / FE 14mm F1.8 GM 
▪️撮影設定:F10 1/50秒 ISO100 焦点距離14mm
京都・丹後の夕焼け。前景にハマダイコンの花、中景に海、大岩を配置。背景には沈む夕焼けを。3層を意識する奥行きのある立体的な写真が撮れます。

② 太陽の配置を考える

三分割法の交点に配置:自然なバランスで動きや広がりを感じさせる

画面外に配置:直接太陽を写さず、空のグラデーションだけで雰囲気を出す

太陽を構図内に配置すると明暗差が大きくなり、露出合わせが難しいため、初心者の方は構図外からのグラデーションを狙うと簡単です。

大阪淀川河川敷の朝焼け、マジックアワー。都会の街並みがリフレクションしている。
▪️撮影機材:α1II / FE 20-70mm F4 G 
▪️撮影設定:F7.1 71秒 ISO100 焦点距離21mm
大阪・淀川の朝焼けシーン。太陽は画角外左の方から登ってきています。あえて構図に入れず、グラデーションのみ入れています。
マジックアワー、夕焼けの風景
▪️撮影機材:α1II / FE 24-70mm F2.8 GM II +ND1000+ソフトGND0.9
▪️撮影設定:F9 30秒 ISO100 焦点距離24mm
三分割構図の交点に太陽を配置。画面内に太陽が入ると明暗差が大きくなるので、露出ブラケット撮影かハーフNDフィルターを使うと安心です。

③ シルエットを活かす

明暗差が大きいのを逆手にとって、あえてシルエットとして撮影してみましょう!

▪️木、人、建物のシルエットを入れてアクセントにする

▪️主役はあくまでもマジックアワーのグラデーション

京都、宝ヶ池公園の夕焼け、マジックアワー。長秒露光で雲を流し、水面をフラットにしている。超広角14mmで撮影。
▪️撮影機材:α1II / FE 14mm F1.8 GM 
▪️撮影設定:F6 204秒 ISO100 焦点距離14mm
手間に枝を入れることで奥行き感を演出。山はシルエットにして夕焼けのグラデーションを主題にしています。

④ 水面のリフレクションを狙う

カッコいいマジックアワーを簡単に撮りたいならリフレクションを狙ってみましょう!

▪️無風の日を狙う

▪️風がある日はNDフィルターで水面を滑らかに整える

▪️前景と組み合わせると奥行き+幻想感が増す

長野県、松本城の朝焼け、マジックアワー。無風でお城と白鳥がリフレクションしている。16mmで撮影。
▪️撮影機材:α7RV / FE 16-35mm F2.8 GM II
▪️撮影設定:F8 1/30秒 ISO100 焦点距離16mm
松本城の朝焼け。この日は無風だったため、朝焼けが綺麗にリフレクションしています。
マジックアワー、朝焼けの風景
▪️撮影機材:α1II / FE 100-400mm GM
▪️撮影設定:F11 1/2000秒 ISO400 焦点距離185mm
水面リフレクションとシルエットを合わせた1枚。風が強い日はNDフィルターで数秒から20秒くらいで撮影するとリフレクションが撮れることもあります。

さらに差をつける撮影テクニック(応用編)

ここまでの内容でも魅力的なマジックアワーの撮影が可能ですが、フィルターを活用することでさらにワンランク上の撮影が可能です!

▪️NDフィルター
光を抑えて長秒露光が可能に。水がフラットに、雲に動きがつく。

▪️GNDフィルター
空と地面の明暗差を調整。夕焼けや朝焼けで空が白飛びしにくくなる。

▪️CPLフィルター
水面の反射を抑えてリフレクションが増す場合がある。

例えばこちらの写真は、NDフィルター(ND1000とND8)を使って撮影しています。

露光時間は204秒、約2分半。これにより川が水鏡になり、朝焼けの雲が流れるように動きが加わります。非常にダイナミックな一枚になりますね。
長時間露光で撮影したマジックアワー、朝焼け
ND1000を使って74秒で撮影しています。雲に動きが出て普通の朝焼けとは違った幻想的でダイナミックな1枚に仕上げています。
マジックアワー、夕焼けの風景
ND1000とハーフNDフィルターを組み合わせた1枚。波が強かったため、長時間露光で水面に静けを演出しました。ハーフNDフィルターで太陽の明るさを抑えています。
にゃんころ

本格的にマジックアワー風景に挑戦するなら、GNDフィルターは1枚持っておきましょう!

フィルターを活用したマジックアワー撮影の方法は、マジックアワー撮影(朝焼け・夕焼け)におすすめのフィルター活用術【CPL・GND・ND】で紹介しています!

逆光耐性に強いレンズを使う

マジックアワーの絶景をより美しく残すには、撮影テクニックだけでなく、機材選びも大切です。特に逆光耐性は重要で、レンズ選びを間違えるとフレア・ゴーストが出てせっかくのマジックアワーも台無しになってしまいます。

まとめ|幻想的なマジックアワーを撮影しよう!

マジックアワー撮影は「設定やちょっとしたテクニック」を押さえるだけで写真が劇的に変わります。
さらにフィルターを活用すれば、表現の幅は大きく広がります!

この記事のまとめ

✅時間帯やロケハンなどの事前準備

✅基本的な設定
⇨F8 ISO100がテンプレ。WBはオート。RAWで撮っておく。

✅白飛び・黒潰れを回避する
⇨ヒストグラム、露出ブラケット、ハーフNDフィルター

✅構図アイデア
⇨水面リフレクション、3層構図、シルエットを活用

✅差をつけるテクニック
⇨ND / GND / CPLの3フィルターを使った表現方法

✅レンズ選び
⇨マジックアワーにおすすめの逆光に強いレンズ

是非この記事を参考にして、マジックアワーの絶景を写真に収めてみましょう!

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ABOUT ME
にゃんころ
中古カメラの販売業をしながら趣味の写真を楽しむ猫好きフォトグラファー。 SONY α1IIとα7RVで風景や野鳥、花の撮影をしています。 これまで何千点もの機材を扱ってきた経験をもとに、オススメ機材の紹介や初心者向けの撮影のコツなどを発信しています! 機材選びや撮影についての悩みがあればぜひSNSから連絡してください。