京都の紅葉は全国的に有名ですが、写真好きにとっては「どこで、どう撮れるか」が大切。
この記事では、実際に訪れて撮影して良かった5つの紅葉スポットを紹介します。
観光目線ではなく、撮影目線で「作例や設定値」を載せてご紹介します。
嵐山 祐斎亭
桂川沿いにある祐斎亭は、予約制で必ず入れる安心感があります。
見どころは「丸窓」と「リフレクション」。丸窓から見える紅葉は額縁効果を生み、机や床に映り込む紅葉と組み合わせればシンメトリーな構図が完成します。
室内は暗いめですが、カメラを置くスペースがあるため、手ブレの心配は必要なし。ISO100で絞って撮影できます。
14mmの超広角レンズがあると、丸窓のリフレクションを端から端まで撮影可能です。
<作例>

▪️撮影設定:1/2秒 F8 ISO100 焦点距離16mm

▪️撮影設定:1/2秒 F8 ISO100 焦点距離16mm

▪️撮影設定:1/2秒 F8 ISO100 焦点距離16mm
新緑の時期に来たときは14mmでピッタリ端から端まで撮れました。
今熊野観音寺
東山にある穴場的な寺院で、観光客も比較的少なく落ち着いて撮影できます。(近くには東福寺がありますが、あちらは有名で観光客で混雑しています。)
石段の参道や山門が紅葉に包まれ、非常に綺麗なスポット。京都とは思えないほど人が少ないので、紅葉xポートレートにもおすすめです。
35mmか50mmでスナップ感覚で撮ったり、紅葉を切り取ってみましょう!
<作例>

▪️撮影設定:1/1250秒 F1.4 ISO100

▪️撮影設定:1/160秒 F5.6 ISO100

▪️撮影設定:F1.4 1/1250秒 ISO100

▪️撮影設定:1/50秒 F5.6 ISO100
真如堂
三重塔と紅葉の組み合わせが美しい真如堂。東福寺や永観堂ほど混雑せず、撮影に集中できるのが魅力です。
広角で境内全体を写すも良し、中望遠で塔と紅葉を切り取るも良し。午後は太陽光で逆光になり白飛びしやすいため、午前中に訪問するのがおすすめ。
個人的には16-35mmがピッタリなスポットです。16mmで紅葉の木と三重塔をダイナミックに撮ったり、紅葉で額縁構図にもしやすいです。
<作例>

▪️撮影設定:1/30秒 F10 ISO100 焦点距離16mm

▪️撮影設定:1/30秒 F10 ISO100 焦点距離16mm
大覚寺
嵯峨野にある大覚寺は、大沢池を中心にした大スケールの紅葉景観が楽しめます。
京都で紅葉リフレクションを撮るなら、間違いなくココ。
池に映る紅葉のリフレクションは早朝や風の止んだ瞬間が狙い目。望遠で圧縮した紅葉の道や、広角でリフレクションを撮れるスポット。夜間ライトアップも行われ、夕景から夜にかけて光の変化を捉えるのもおすすめです。
人出はありますが、池の周囲は広いので構図を探せば人を避けた撮影も可能です。
<作例>

▪️撮影設定:1/50秒 F7.1 ISO100 焦点距離24mm

▪️撮影設定:1/100秒 F8 ISO100 焦点距離24mm

▪️撮影設定:1/60秒 F2.8 ISO100 焦点距離70mm
光明寺
長岡京市にある光明寺は「西山の紅葉寺」と呼ばれ、参道の紅葉トンネルが圧巻です。
ただし、例年 11月中旬〜下旬の「紅葉まつり」期間は観光客が多すぎて撮影が難しいのが現実。おすすめはその特別公開が終わった直後。色づきは残りつつ人も少なく、落ち着いて撮影できます。また、タイミング的に敷紅葉も楽しめます。
標準ズームで参道全体を収めても良し、中望遠で紅葉の重なりを圧縮しても良し。午前は順光、午後は逆光と、時間帯で表情が変わるのも魅力です。
<作例>

▪️撮影設定:1/250秒 F4.5 ISO100 焦点距離200mm

▪️撮影設定:1/60秒 F8 ISO100 焦点距離70mm

▪️撮影設定:1/160秒 F6.3 ISO100 焦点距離70mm
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まとめ
祐斎亭・今熊野観音寺・真如堂・大覚寺・光明寺。どれも実際に撮って「ここは良かった」と感じたスポットです。
観光客で埋まる有名寺院とは違い、比較的落ち着いて撮れる場所が多いのが特徴。光の向きや時間帯、レンズ選びを意識すれば、紅葉撮影のバリエーションが大きく広がります。
是非、今年の紅葉撮影の参考にしてみてください!