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紅葉撮影におすすめのCPLフィルター5選|反射を抑えて色づきを深く描く

紅葉におすすめのCPLフィルター記事

紅葉を綺麗に撮りたいけど、葉が白っぽく反射してしまう。
そんなときに欠かせないのが「CPL(偏光)フィルター」です。

CPLを使えば、反射を抑えて赤や橙の階調を深く、艶やかに描けます

この記事では、紅葉撮影に特におすすめのCPLフィルターを厳選して紹介します。
それぞれの特徴や使い勝手を比較しながら、あなたのレンズに合った1枚が見つかります。

CPLフィルターを使うと紅葉はどう変わる?

紅葉の葉はワックスのようにツルッとした表面をしており、光を反射しやすい素材です。
特に晴れた日には空や雲の光が映り込み、肉眼よりも白く見えてしまうことがあります。

CPLフィルターを回すことで、この反射光だけを除去し、葉本来の色を引き出すことができます。結果、赤や橙の階調が深まり、濡れたような艶をまとった紅葉に。

紅葉撮影でCPLを選ぶポイント

CPLにもさまざまな種類がありますが、紅葉を美しく撮るためには次の点を意識すると選びやすくなります。

▪️価格帯(標準/高級)
▪️コーティング(撥水、防汚、反射防止)
▪️薄枠設計(超広角レンズ使用時のケラレ対策)

特に”反射率”が低いほど画質への影響を最小限にし、また高級CPLほど自然な色味にしてくれます。

にゃんころ

フィルターは、レンズの前面に物理的にガラスを追加配置することになるため、安いものだと画質が低下したり、露出が大幅に暗くなったりします。

おすすめCPLフィルター5選(紅葉撮影向け)

コスパ、使いやすさや画質の劣化具合も考慮した、紅葉撮影にもおすすめのCPLフィルターをご紹介します。
参考価格はフィルターサイズ77mmのものを表記しています。

CPLは他のフィルター類に比べて価格が高めです。フィルターサイズにも寄りますが、3000円-4000円前後のものでも低価格帯に分類されます。フィルターの素材が悪く、画質の劣化に繋がるため基本的におすすめはできません。

標準価格帯のCPLフィルター

Kenko サーキュラーPL(W)

価格:6,000円後

お手頃価格ながら薄枠仕様を採用している定番のC-PLフィルター。
広角レンズでもケラレを抑えやすく、反射の抑制もしっかり機能します。

紅葉撮影では、葉のテカリを自然に抑えて色づきを深めてくれるバランスの良い1枚。
「まず1枚欲しい」という初心者や中級者にぴったりで、色ノリ・コントラストも自然で扱いやすい一枚です。

Kenko PRO1D WIDE BAND C-PL

価格:7,000円前後

従来品より透過率を高め、フィルター装着による画質低下を抑えたモデル

紅葉では、逆光や晴天時の反射をやわらかくコントロールでき、彩度を上げすぎずにしっとりとした質感を再現します。薄枠設計で広角レンズでもケラレに強く、扱いやすい定番フィルター。上位機種に比べ価格も手頃で、コスパの良さが魅力

KANI Premium LR MC CPL 0#

価格:10,000円前後

偏光効果の微調整がしやすい厚めの前枠設計で、操作感が非常にスムーズ。撥水・撥油・防汚コートを備え、低反射(片面0.3%以下)でクリアな描写を実現。さらに枠厚を4mmに抑え、広角レンズでもケラレを最小限に。

紅葉撮影では、光の角度に合わせて偏光の効きを細かく調整できるため、葉の艶を出す・色を落ち着かせるといった表現を自在にコントロール可能。価格は1万円前後しますが、Kenkoの入門〜中級モデルよりも色のりや自然さでワンランク上を狙える高コスパフィルター

高級価格帯のCPLフィルター

ケンコー(Kenko) PLフィルター ZX (ゼクロス) C-PL N 

価格:20,000円前後

高透過偏光膜を採用し、通常のPLより約1EV分明るく、色味の偏りがない自然な発色を実現。面反射率0.16〜0.2%という低反射性能に加え、静電気防止コートで扱いやすさも向上。

紅葉シーズンのように強い太陽光下でも、色かぶりやコントラスト低下が起きにくく、赤・橙・黄の階調が非常に滑らか。最高のカラーバランスと超高解像を誇るKenkoの最上級モデルで、本格的に風景撮影に取り組む人でも満足できる一枚

H&Y PLフィルター HD EVO ナチュラルCPL フィルターキット

価格:17,000円前後

マグネット式とねじ込み式の両対応で、素早い着脱が可能な高性能CPLフィルター。新開発の偏光膜により偏光度99%を維持しつつ露出倍数を約1段分に抑え、明るさを確保しながら反射除去と彩度強調を実現。低反射率0.2%のナノコーティングでフレアやゴーストを最小限に抑え、色かぶりのない自然な発色が得られる。

特に魅力は、H&Yのマグネットシステムに対応していること。
同社のNDやGNDフィルターと組み合わせれば、紅葉の明るい木漏れ日から滝や水面撮影まで瞬時に切り替えが可能です。

撮影現場でのレスポンスが早く、フィルターワークを本格的に楽しみたい人には、システム全体を組む起点として最適な一枚。

価格帯別まとめ表

モデル価格特徴おすすめ対象購入リンク
Kenko サーキュラーPL(W)約6,000円薄枠仕様で広角でもケラレを抑制。自然な発色で扱いやすい定番モデル。初めてCPLを買う初心者、手軽に試したい人購入はこちら
Kenko PRO1D WIDE BAND C-PL約7,000円従来品より透過率が高く、両面マルチコートで反射を防ぐ。コスパも優秀。コスパ重視で安心して使いたい中級者購入はこちら
KANI Premium LR MC CPL 0#約10,000円偏光調整がしやすく、撥水・撥油・防汚コート搭載。低反射でクリアな描写。1万円以下で品質に妥協したくない人購入はこちら
Kenko ZX (ゼクロス) C-PL N約20,000円高透過偏光膜で明るさと自然な色を両立。低反射率0.16〜0.2%+静電気防止コート。本格的に風景撮影に挑みたい上級者購入はこちら
H&Y HD EVO ナチュラルCPL約17,000円マグネット式+ねじ込み式対応。偏光度99%維持で自然な発色、H&Yシステムと連携可。フィルターを複数使い分けたい風景派・動画撮影者購入はこちら

CPLフィルターの詳しい使い方や効果はこちらで詳しく解説しています。
CPLフィルター使い方ガイド

まとめ

CPLフィルターは、反射を抑えて色とコントラストを整え、紅葉撮影を一段引き上げてくれます。

まとめ

✅ 選ぶポイントは「低反射コーティング/色かぶりの少なさ/薄枠(超広角対策)」

✅ はじめてなら Kenko サーキュラーPL(W)

✅ 1万円以下でも妥協したくないなら KANI Premium LR MC CPL 0#

✅ 最高の色と解像を狙うなら Kenko ZX (ゼクロス) C-PL N

✅ フィルターワークを快適に拡張したいなら H&YのCPL

予算と求めるクオリティに合わせて、自分に合う1枚を選んでください。購入時はレンズ径(φ表示)だけお忘れなく!

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