「背景をぼかしたいのに、全然ボケない…」
「ポートレートを撮ったら、なんだか普通の写真になった」
カメラ初心者が最初につまずくのが 背景のぼかし方 です。
一眼レフやミラーレスならスマホ以上に自由にボケをコントロールできますが、コツを知らないと「オートで撮ったのと変わらない写真」になってしまいます。
この記事では、初心者でも簡単に背景をぼかせる方法と、ありがちな失敗と解決方法をわかりやすく解説します
これを知れば、理想通りのボケを実現できますよ!
背景をぼかす基本は「絞り(F値)」
カメラの背景ボケを決める一番の要素は 絞り(F値) です。
小さいF値(例:F1.8, F2.8) → 背景が大きくぼける
大きいF値(例:F8, F11) → 背景までくっきり写る
まずは「背景をぼかしたい=F値を小さくする」 と覚えましょう!
Aモード(絞り優先)で簡単にぼかす
オートモードではF値を選べません。
そこで使うのが Aモード(絞り優先オート)
・自分でF値を設定できる
・シャッタースピードはカメラが自動で調整
<作例>

背景をぼかすなら Aモード+小さいF値 で撮影しましょう!
背景をもっとぼかす3つのコツ
実は、背景ボケはF値だけでなく 距離とレンズ でも大きく変わります。
- 被写体に近づく
被写体にぐっと寄って撮影すると、背景が大きくぼける。 - 背景を遠くにする
被写体の後ろに広い空間を取ると、自然に背景がとろける。 - 望遠レンズを使う
50mmよりも85mmや100mmのレンズの方が大きくぼける。
「F値を小さく+被写体に寄る+背景を遠くにする」で、誰でもボケ写真が撮れます。
上記を意識して撮影すると、こんな感じで撮ることができます!

個人的に135mmのレンズは最高のボケが楽しめてオススメです!!
初心者がやりがちな失敗と解決方法
ボケの基本を押さえても、実際の撮影では思い通りにいかないことがあります。ここでは初心者がやりがちな失敗と、その解決方法を紹介します。
失敗1:背景が全然ボケない
原因①:F値が大きいまま(例:F8)で撮っている
解決①:AモードにしてF2.8やF1.8など、小さいF値に設定
原因②:被写体と背景の距離が近い
解決②:背景との距離が5-7mmほどになるように撮影する
失敗2:人物の顔までボケてしまう
原因①:ピントが背景や服に合っている
解決①:必ず「目」にピントを合わせる
原因②:F値が小さすぎてピントの当たる面が狭すぎる
解決②:少し絞って(F2.2や2.8)撮影してみる
失敗3:明るすぎて白飛びする
原因:F値を小さくすると光が多く入りすぎる
解決:ISOを下げる/シャッタースピードを速くする/NDフィルターを使う
Aモードで撮影する場合は、露出補正をマイナスにするのもありです!
失敗4:キットレンズで思ったほどボケない
原因:標準ズームレンズはF値が大きい(例:F3.5〜5.6)
解決:単焦点レンズ(例:50mm F1.8)を使うと劇的にボケやすい
各社、安めの単焦点レンズ(35mm/50mm)を揃えているので買っておいて損はないです!
失敗5:50mmでも思ったほどボケない
原因:被写体との距離や構図によっては、50mmではボケ感が弱いことがある
解決:85mmや135mmなど中望遠レンズに変えると、背景がさらに大きくボケて被写体が際立つ
背景をぼかすおすすめシーン
ポートレート:人物を引き立てる
料理写真:お皿を主役に、背景をふんわり
花や小物:背景を整理して主役だけに視線を集める
初心者が一番効果を実感できるのは「人物(動物) or 花+背景を遠く」した撮影です。

▪️撮影設定:F2.8 焦点距離200mm
ポートレートの作例もお見せしたいのですが、肖像権の関係でお見せできません。ですが、ポートレートもボケを活かせるシチュエーションです!
まとめ|背景をぼかす方法は「F値+距離+レンズ」
・AモードでF値を小さく
・被写体に寄って、背景を遠くに
・明るい単焦点レンズを使うとさらに効果的
・失敗例(ピント・白飛び・レンズの限界)を意識して解決する
背景をぼかすと写真が一気にプロっぽくなります。
まずはAモードでF値を小さく設定し、日常の写真で試してみましょう!