「紅葉ライトアップに行ったのに、撮れた写真を見てがっかりした…」
こんな経験はありませんか?
実際に多いのは「暗すぎてブレる」「紅葉の色が白っぽく飛ぶ」「肉眼ほど鮮やかに写らない」といった悩み。せっかくの幻想的なライトアップも、設定を知らないまま撮ると平凡な写真になってしまいます。
毎年京都の紅葉ライトアップを撮影している私が、初心者向けにわかりやすく紅葉ライトアップ撮影に必要な設定やポイントをまとめていきます。
今年の秋こそ「思った通りの紅葉ライトアップ写真」を残しましょう!
紅葉ライトアップの設定と撮影方法
紅葉ライトアップ撮影でまず押さえておきたいのは、暗所でもブレずに撮れる安定した設定です。
| 項目 | 設定内容 | その他 |
|---|---|---|
| 撮影モード | マニュアルモード | |
| 絞り | F4〜F5.6を目安に | 紅葉全体をシャープに写しやすく、背景の光も自然に表現可能 |
| ISO | 100〜800程度 | 画質確保のため上げすぎない |
| シャッタースピード | 手ブレしない程度 | 遅くなりそうならISOと絞りで調整 |
| 露出 | ヒストグラムをチェック | 「明るい部分を飛ばさない」「暗部を潰さない」ように露出を調整 |
▪️三脚使用時は、手ブレを意識しなくてもいいのでISO100にして画質を優先しましょう!
設定の順番は、F値→シャッタースピード→最後にISOで調整します。シャッタースピードは手ブレしない範囲で(1/焦点距離が目安。50mmのレンズなら1/50秒あれば手ブレしにくいです。)
ヒストグラムや露出計を見ながら、白飛びしないように露出を調整していきましょう。ライトアップされている紅葉はとても明るいため、露出補正を-0.3〜-1.0EVで調整すると、ライトアップの光が白飛びせず、深みが出て紅葉の色も引き締まります。
手持ち撮影なら手ブレ補正付きレンズやボディ、明るい単焦点(F1.8など)も有効です。
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さらに紅葉ライトアップでリフレクションのを撮る際は、CPLフィルターがあると水面などの反射が強調される場合もあります。

初心者向け!CPLフィルター入門|効果や使い方、メリット・デメリットまで解説
紅葉ライトアップ写真を鮮やかにするための設定
ライトアップは照明の色に引っ張られて、赤がくすんだり、全体が黄色っぽくなることがあります。それを解決するにはホワイトバランスの設定が重要です。
▪️自然な色を出したいなら
→ライトアップは基本的に暖色寄り(オレンジ系)なので、WB白熱電球などにしておくと自然な色が出やすいです。寒色(青系)であれば、WB曇天にすると良いです。
▪️雰囲気を出したいなら
→赤を強調したいときはやや暖色寄りに(WB曇天など)、夜景の透明感を重視したいときは寒色寄りに(WB白熱灯など)調整しましょう。
「ホワイトバランス完全ガイド|見たままの色で撮れない悩みを解決!」
ホワイトバランスを変えるだけでも、雰囲気がガラッと変わりますよ!
撮影後の編集で仕上げを整える
紅葉ライトアップの写真は撮って出しだと色や明るさが思った通りにならないことも多いです。RAWで撮影しておくと後で調整がしやすくなります
▪️自然な色合いにするならホワイトバランス(色温度)を青寄りに。赤や黄色をさらに強調したいなら、色温度を黄色寄りに。
▪️シャドウを軽く持ち上げれば暗部も自然な階調が残せます。
▪️彩度を上げすぎず、自然な雰囲気を意識する。

まとめ
紅葉ライトアップ撮影は、夜景撮影の基本を押さえれば難しくありません。
✅手ブレしないように設定する
→Mモードで手ブレしないようシャッタースピードを調整
✅ホワイトバランスの調整
→目で見たままの色合いになるように適宜変更する
また、ライトアップ撮影は設定と同じくらいレンズ選びも重要です。間違ったレンズを選んでしまうと設定が完璧でも画質が荒くなってしまうことも。
これまで何百種類もの機材を実際に使ってきた経験をもとに、数あるレンズの中からライトアップ含め紅葉撮影にピッタリのレンズを厳選しました。こちらの記事もぜひチェックしてみてください!
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