カメラを始めたばかりの頃だと、レンズ選びってとても難しいですよね。同じ焦点距離でも大きさや値段もバラバラ。
「結局どれを選べばいいの?」
という疑問を解決できるよう、これまで数百種類のレンズを実際に扱った経験をもとに、
シーン別におすすめのコスパレンズを紹介します。
この記事では
初心者が知っておきたいレンズ選びの基本
撮りたい写真に合わせたレンズの選び方
初心者におすすめのコスパレンズ
を紹介していきます。
この記事を読み終える頃には、自分にぴったりのレンズがきっと見つかりますよ。
失敗しないレンズの選びの基本
レンズ選びはスペックの知識よりも、撮りたい写真のイメージから逆算することが大切です。焦点距離によって写る範囲や空気感が変わり、F値によってボケ感や暗所耐性が変わります。
数字が小さいほど広い範囲が写り、大きいほど遠くが大きく写せます
広角(24〜35mm):広めの風景
標準(35〜70mm):日常の撮影
中望遠(70〜135mm):ポートレート
望遠(135mm〜):動物、遠くの風景
数字が小さいほど背景がボケやすく、暗い場所でも撮影しやすくなります
背景をボカしたい:F1.4やF2.8
背景もしっかり写したい:F8〜
どんな写真を撮りたいか、どんな場所で撮ることが多いかを明確にするとレンズ選びが迷わなくなります!
撮りたいシーンに合わせたレンズの選び方
ここでは用途・シーンに合わせたレンズの選び方と代表的なレンズを紹介します。
▪️風景
▪️花
▪️人物
▪️旅行
▪️最初の1本(何が撮りたいか決まってない人向け)
風景におすすめのレンズ
広がりや奥行き、空や建物を大きく入れたい場合は広角レンズが向いています。
街並み、山頂からの景色、星空、海岸の風景に最適です。
▪️広く撮るなら24mm前後、遠くまで撮るなら100-200mm前後
▪️夜景も撮るなら明るめのF値
▪️ズームなら構図作りがラク
Tamron 17-70mm F2.8 Di lll-A VC RXD (B070)

▪️対応マウント:ソニーEマウント / 富士フィルムXマウント
APS-C用のレンズの中でもコスパ抜群のレンズ。フルサイズ換算28mm〜105mm相当をカバーしているので、広めの風景から遠くまで幅広く対応できます。
手ぶれ補正(VC)も備わっているため、暗いシーンでも手ブレを抑えた撮影や、動画撮影もピッタリです。
APS-Cレンズとしては少し大きいですが、これ1本であらゆるシーンに対応できるので荷物を減らせるのもメリット。
Nikon NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

▪️対応マウント:Nikon Zマウント
フルサイズのZマウントを選んだならまず真っ先に買うべきレンズがこれ。
24mmは風景で使いやすく、120mmまで伸ばせば遠くの景色まで撮れる万能レンズです。風景だけでなく、ポートレートや花、花火などジャンルを選ばずこれ1本で対応できるZユーザーなら持っていて損をしないレンズです。
初めの1本としては少し高い(中古でも11-12万)ですが、これさえ持っていれば他のレンズを買わなくてもいいレベルなので結果的にはコスパが良いですよ。
花
背景を整理して主役を浮かび上がらせたい場合は中望遠〜望遠が扱いやすいです。
ボケの質、最短撮影距離がポイントになります。
▪️焦点距離100-135mm前後
▪️最短撮影距離0.7m以下なら理想
▪️F1.8〜2.8だと背景のボケが大きくなる
Olympus M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro

▪️対応マウント:マイクロフォーサーズ(MFT)
OM SYSTEM (旧Olympus)向けの高コスパの花向けレンズです。
焦点距離60mmなので、フルサイズ換算120mm相当の使いやすい画角。この画角で撮る花は背景がとろけるようにボケ、花がグッと浮き出るような表現が可能です。
マクロレンズなので、至近距離で撮れば花の細かい葉脈やディテールを捉えることも可能。重さもわずか185gと非常に軽く、小型軽量のマイクロフォーサーズ機の利点を最大限に活かせます。
FUJIFILM XF 90mm F2 R LM WR

▪️対応マウント:富士フィルムXマウント
富士フィルムの神レンズと言われる中望遠レンズ。フルサイズ換算135mmという花やポートレートで使うと被写体が魅力的に浮かび上がる魔法のレンズです。
フルサイズの135mmだと900g以上と重たく大きいですが、Xマウントのこのレンズは540gと比較的軽く長時間の撮影も疲れにくいです。軽くてサイズ感も程よいため、構図探しにじっくりと集中できます。
このレンズの解像力・開放F2と富士フィルムのフィルムシミュレーションを組み合わせると他のメーカーでは表現できない魅力的な花を撮ることが可能です。
人物(ポートレート)
顔の形が自然で背景がキレイにボケる焦点距離が向いています。
屋外でも室内でも使いやすいのは標準〜中望遠レンズです。
▪️50mmで自然な距離感
▪️作品感を出すなら85mm
▪️F1.4〜1.8だと背景がボケて人物が浮かび上がる
Canon RF 50mm F1.8

▪️対応マウント:Canon RFマウント
Canonの最新ミラーレス、RFマウントの撒き餌レンズ。価格が非常に安く、それでいて描写力は必要十分。F1.8の開放で撮影すれば背景が綺麗にボケる、ポートレートに最適なレンズです。
大きく重くなりがちなフルサイズですが、このレンズはわずか160gでサイズも小さめ。
ボディとのサイズバランスも良く気軽に持って行けるのでポートレートに限らずスナップ写真にもピッタリ。
RFユーザーで単焦点レンズを選ぶならまずこのレンズを強くおすすめします。
SONY FE 85mm F1.8 SEL85F18

▪️対応マウント:SONY Eマウント
SONYフルサイズ用の中望遠レンズの中でも高コスパのポートレート用レンズ。
85mmという画角は人物を作品として仕上げるのにちょうどいい画角です。F1.8で撮れば背景がとろけるようにボケて、被写体がグッと浮き出るような魅力的な写真に仕上がります。
価格も手頃(中古で4-5万)で、その描写力は最高峰レンズの”FE 85mm 1.4 GM”に引けを取らないとも言われています。
小さなお子さんをこのレンズで撮れば、スマホとは比較にならないほどの作品が出来上がりますよ。
旅行
旅行では風景やスナップ、ポートレートなど1本で幅広く対応できる高倍率ズームレンズがおすすめ。
F値は控えめのものが多いので、明るめの標準単焦点レンズで弱点をカバーしましょう。
▪️広角24mmから望遠200mmまでをカバーしてるのがおすすめ。
▪️旅行を楽しめるよう軽めのものを選ぶ
Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG Contemporary

▪️対応マウント:SONY Eマウント、ライカLマウント
20mmをカバーしている唯一の高倍率ズーム。
20mmは自撮りや動画撮影にも最適な距離で、広めの風景を撮影するのにもぴったり。200mmまで伸ばせば遠くの景色や動物などの撮影もできるなど、ほとんどのシーンをこれ1本で対応可能。
さらに28mm-85mmではハーフマクロ撮影ができるため、花や物撮りなどクローズアップした写真も撮れます。
広角風景から遠くの被写体、クローズアップまで旅行先で活躍すること間違いなしです。
Canon RF 24-240mm F4-6.3 IS USM

▪️対応マウント:Canon RFマウント
Canonのフルサイズ用RFレンズ唯一の高倍率ズームレンズ。APS-CレンズであればSigmaやタムロンも視野に入りますが、フルサイズは純正レンズのみ。
風景でやカフェなどで使いやすい24mmをカバーし、最大240mmまで撮れるCanonの便利ズーム。
重量は750gとそれなりの重さですが、24-105mmと70200mmクラスの2本を持っていくよりかは軽く、レンズ交換の手間が省けるのが利点。旅行先では撮りたいものが頻繁に変わるため、「その都度、毎回交換は面倒」という人にはおすすめのレンズです。
最初の1本におすすめ(用途が決まってない人向け)
まだ何が撮りたいのか決まってない人がとりあえず最初の1本に選ぶべきレンズを紹介します。
まずはここで紹介するレンズを使っていけば、自ずと自分の好きな画角や被写体が明確になってきます。その後、追加・入れ替え検討してみましょう。
▪️24-70mm相当のズームレンズがオススメ
▪️予算が許すならF2.8通しのレンズ
Tamron 28-75mm F2.8 Di lll VXD G2

▪️対応マウント:SONY Eマウント、Nikon Zマウント
F2.8の明るさと使いやすい焦点距離をカバーしたタムロンの最強コスパ標準ズーム。同ランクのレンズが軒並み15-30万円する中、9万円以下で入手可能です。
F2.8はカフェやポートレートで活躍し、夜景や水族館など暗いシーンでも手ブレを抑えつつ画質を維持しやすいのが利点。
F2.8通しの標準ズームレンズは、自分に足りない焦点距離や必要なF値、好きな被写体や用途を把握するのに最適なレンズです。ここから始めて少しずつステップアップしてみましょう。
Sigma 18-50mm F2.8 DC DN Contemporary

▪️対応マウント:SONY Eマウント、富士フィルムXマウント、Canon RFマウント、ライカLマウント
APS-C用のレンズでF2.8通しの使いやすいレンズ。各社純正のレンズと遜色ない性能にも関わらず価格が安い高コスパレンズです。
フルサイズ換算27.5-75mmなので風景からポートレートまで日常を撮影するのに使いやすい焦点距離です。F値も全焦点域で2.8の明るさを実現しているため、背景をぼかしたり暗いシーンでも活躍します。
重さもわずか約290gと小型のAPS-C機にもぴったりのサイズ感。持ち出すのが楽しくなるレンズです。
まとめ
自分にぴったりのレンズを見つけるコツは、スペックだけを見るのではなく「どんな写真を撮りたいのか」を起点に考えることです。
焦点距離やF値は“撮りたいイメージ”から逆算すると、ぐっと選びやすくなります。
今回の記事では代表的なものだけを紹介しましたが、ここで挙げていない中にも良いレンズはたくさんあります。
もし「自分のカメラに合わせたおすすめを知りたい」「このシーンならどれが合う?」など気になる点があれば、SNSのDMで気軽に相談してください。
あなたの撮りたい世界に合う一本を一緒に探しましょう。

