撮影スポット

マジックアワー撮影スポット6選|関西の朝焼け・夕焼けの絶景撮影地

一日の中でわずかな時間しか訪れないマジックアワー。ドラマティックな風景が撮れる特別な時間ですが、その一方で

「きれいな朝焼けや夕焼けを撮影したいけど、どこに行けばいいかわからない」
「マジックアワーってよく聞くけど、撮影スポットはどう選べばいいの?」

そんな悩みを持つ方もいるでしょう。そこで今回は、実際に筆者が訪れた関西でおすすめの 朝焼け・夕焼け撮影スポットを紹介します。

この記事を読めば「どこに行けばよいのか」「どの時間を狙えばいいのか」がわかり、次の撮影計画がぐっと具体的になるはずです。

マジックアワーとは?撮影におすすめの時間帯

マジックアワーの風景。夕焼けと海岸

マジックアワーとは、日の出直後や日没直後に訪れる短い時間のこと。空がオレンジから紫、そして青へと刻々と変化していきます。

光が柔らかくコントラストも強すぎないため、建物や自然の風景が立体的に浮かび上がり、初心者でも美しい一枚が撮れるチャンスです。

日の出直後は朝焼けの柔らかな光、日没直後は夕焼けの濃いグラデーション。どちらもマジックアワーならではの表情を楽しめます。

にゃんころ

日没・日出の前後20分くらいが狙い目です!

関西で訪れたい夕焼け・朝焼けの撮影スポット6選

私がこれまでに実際に訪れた中で、特にオススメしたい関西のスポットを6選ご紹介します。

滋賀・湖北|湖面に映える夕焼け撮影スポット

琵琶湖の北側は、水面に夕焼けが映り込むことで知られる絶景スポットです。風が穏やかな日は湖面が鏡のようになり、空のグラデーションをそのまま反射してくれます。

特に印象的なのは、湖上に点在する木々。沈む夕日と重なることでシルエットが浮かび上がり、風景全体のアクセントになります。空の赤から青への移ろいと木々の存在感が重なり合い、湖北ならではの幻想的な一枚が撮影できます。

滋賀の夕焼けスポット。滋賀湖北の湖上木とマジックアワーの風景。
▪️撮影機材:α1II / FE 24-70mm F2.8 GM II
▪️撮影設定:F9 30秒 ISO100 焦点距離24mm
/ ND1000 / ソフトGND0.9
風が強い日は、NDフィルターで長秒露光で撮影すると良いです。湖面が鏡のようになり、夕日のグラデーションが反射したように見えます。

京都・宝ヶ池公園|紅葉と合わせて楽しむ夕焼け撮影

池と山並みが織りなす風景に、四季折々の彩りを加えて楽しめる撮影スポット。春は桜、秋は紅葉との組み合わせが特に人気です。

季節を問わず、風が穏やかな日には水面に山や夕日が映り込み、美しいリフレクションが広がります。構図に前景の木や枝をシルエットとして入れると、画面に奥行きが生まれ、立体感のある夕景に仕上がります。

京都、宝ヶ池公園の夕焼けマジックアワー。グラデーションを長秒露光で映し出す。
▪️撮影機材:α1II / FE 14mm F1.8 GM
▪️撮影設定:F8 204秒 ISO100 焦点距離14mm
/ ND8000 / ソフトGND0.8

京都・大成古墳群|水平線に沈む夕焼け撮影スポット

日本海に面した大成古墳群は、水平線に沈む夕日撮影の名所として知られるスポットです。広角で海全体を収めても、望遠で大きな太陽を切り取っても印象的な一枚になります。

特に春の4月には、ハマダイコンの花が一面に咲き誇り、前景として彩りを添えてくれます。さらに海岸にそびえる「立岩」という巨岩を中景に取り入れると、画面に力強さと奥行きが加わり、風景としての完成度がぐっと高まります

雲が多い日は光の演出が大きく変化し、同じ場所でも全く違う表情を見せてくれるのも魅力。四季折々の変化を楽しめる、夕焼け撮影の定番スポットです。

京都、大成古墳群の夕焼けマジックアワー。4月にみられるハマダイコンの花を前景に。
▪️撮影機材:α1II / FE 14mm F1.8 GM
▪️撮影設定:F10 1/50秒 ISO100 焦点距離14mm

京都・清水寺|京都らしさを堪能できる朝焼け撮影スポット

世界遺産としても有名な清水寺は、観光名所でありながら朝焼け撮影にもおすすめのスポットです。早朝に訪れると境内は人が少なく、静かな空気の中で撮影に集中できます。

特に入口付近からは、背景に朝日が昇り、空のグラデーションと重なる光景を楽しめます。朝焼けの柔らかな色合いが伽藍を包み込み、観光ではなかなか見られない幻想的な姿を撮影できるでしょう。

さらに朝の時間なら拝観もゆったり楽しめるので、撮影と観光を一度に味わえるのも魅力です。近くには京都を象徴する八坂の塔もあり、合わせて訪れれば「京都らしい朝焼け撮影スポット巡り」ができます。

京都、清水寺の早朝マジックアワー。朝焼けのタイミングなら人も少なく撮影できる。
▪️撮影機材:α1II / FE 16-35mm F2.8 GM II
▪️撮影設定:F18 30秒 ISO100 焦点距離16mm

大阪第三ビル|都会で楽しむ夕焼け撮影スポット

大阪中心部にある第三ビルの展望フロアからは、都会の高層ビル群と夕焼けの空を同時に楽しめます。

日没直後、街の明かりと空の色が混ざり合う時間帯はまさに都会のマジックアワー。あまり人が訪れることもないため、ゆっくり撮影ができます。

ガラス越しの撮影になるため、忍者レフ必須です。

大阪、第三ビルからの大都市マジックアワー。沈みゆく夕焼けのグラデーションを写す。
▪️撮影機材:α7RV / FE 24mm F1.4 GM
▪️撮影設定:F8 5秒 ISO100 焦点距離24mm

淀川河川敷|都会のビル群に映える朝焼け撮影スポット

大阪を代表する都市風景を背景に朝焼けを楽しめるのが淀川河川敷です。

川沿いから望むと、高層ビル群に朝日が反射し、空のグラデーションと重なって幻想的な雰囲気を生み出します。

特に風のない日は水面にもビル群と空の色が映り込み、都市のシルエットが一層引き立ちます。自然と都会が溶け合う景観は、他の朝焼けスポットにはないユニークな魅力です。早朝なら人も少なく、静かに撮影を楽しめるのも嬉しいポイント。

大阪、淀川河川敷。朝焼けのマジックアワースポットとして有名。風のない日、大都市がリフレクションする。
▪️撮影機材:α1II / FE 20-70mm F4 G
▪️撮影設定:F7.1 71秒 ISO100 焦点距離21mm

撮影をもっと楽しむためのヒント

ここまで紹介したスポットだけでも十分に撮影を楽しめますが、「もっと表現の幅を広げたい」という方に向けて、次のような工夫もおすすめです。

レンズ選びに迷っている方へ

風景全体を広く写す広角レンズ、太陽や街明かりを切り取る望遠レンズ、それぞれの特徴を知ると撮影がもっと楽しくなります。マジックアワー撮影時に役立つオススメレンズをまとめました。

光や色をコントロールしたい方へ

水面の反射を抑えたり、空の色を濃く出すにはフィルターが役立ちます。CPLやNDなどをうまく使えば、より印象的な一枚に。マジックアワーの風景をより良くするためのフィルターをご紹介します。

まとめ|朝焼け・夕焼け撮影スポットでマジックアワーを楽しもう

マジックアワーは、朝焼け・夕焼けどちらの時間帯でも楽しめる特別な瞬間です。

スポットごとにまったく違う表情を見せるので、まずは気になる場所に足を運んでみましょう。

撮影した後に「もっと綺麗に残したい」と思ったら、レンズやフィルター、現像を工夫することで作品の完成度がさらに高まりますよ。

マジックアワー撮影の関連記事はこちら

マジックアワー撮影についてまずはこちらをチェック
超広角レンズを使いこなせるようになります