花はカメラを趣味していると挑戦してみたい被写体の1つ。でも

スマホで撮ったような写真になってしまう

パッとしない花写真になる

そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

実は花撮影がうまくいかない原因はシンプルで、ちょっとした工夫とカメラ設定で写真は劇的に変わります。

ポイントは5つ

✅花撮影のための基本設定を知る

✅魅力的なボケを作る

✅主題が引き立つ背景整理

✅花撮影にピッタリのレンズを選ぶ

✅時間帯や天候を味方につける

この記事では、季節の花々を撮り続けている経験をもとに上記のポイントを詳しく解説していきます!さらには、季節ごとの花の撮影テクニック集もまとめていますよ。

読み終える頃にはこんな感じで撮れるようになります!ぜひ最後まで読んでみてください。

花撮影の基本設定

花を撮影するときの設定は、花単体で切り撮るのか風景として撮るのかで変わってきます。

基本はどちらもAモードもしくはMモードがおすすめ。

撮影モードについて知りたいことがあれば、【初心者向け】撮影モードダイヤルとは?|作例でわかるおすすめの使い分け方法で詳しく解説しています。

花単体を撮る

花を単体で撮るときのポイントは、背景をぼかしてメインの花の存在感を高めることです。

設定のポイント

▪️Aモード or Mモード
▪️F1.8〜2.8で背景や前景を大きくぼかす
▪️ふんわり撮るなら露出補正をプラス
▪️落ち着いた雰囲気なら露出補正をマイナス

露出補正ダイヤル
カメラの露出補正ダイヤルをプラス側 or マイナス側に動かすだけで簡単に雰囲気を変えられます!
コスモスの写真。トーンカーブで明るさ調整
F1.8、露出補正をプラスにして撮影。全体的にふんわりして主題の存在感がグッと高まります。
薔薇のレタッチ。完成版
F2、露出補正をマイナスで撮影。バラは落ち着いたトーンの方が魅力的になることが多いです。

風景として花を撮影する

風景として花を撮る場合は、背景をぼかさずに全体にピントが合うようにしましょう。

設定のポイント

▪️Aモード or Mモード
▪️F8〜11で全体にピントが合うようにする
▪️光量が少ないシーンではシャッタースピードを手ブレしない範囲にする
▪️明暗差があるシーンでは、黒潰れしないようにやや露出補正をプラスに

桜の風景写真
F11で撮影して、手前から奥の山までピントが合うようにしています。日中はシャッタースピードを気にしなくても大丈夫です。
彼岸花の風景
明暗差が大きいシーンでは、手前の彼岸花が真っ黒になりやすいです。露出補正をプラスにしてあげると真っ黒にならずに済みます。
にゃんころ

ほとんどの人は花単体をイメージしてると思うので、ここからは単体撮影をメインで進めていきます!

花をふんわり撮影する

こんな感じでふんわり可愛く撮るポイントは3つ!

①主役の花を決める

②ボケを作る

③露出補正をプラスにする

①主役の花を決める

うまく撮れない人の多くは、花全体を撮ってしまっていることが多いです。

花畑の中から特に気になる花を見つけて、それを主題にしてみましょう!

例えば

▪️1本だけ色や形、高さが違う
▪️光がきれいに当たっている花
▪️形の綺麗な花
▪️背景整理がしやすそうな花

背の高いヒヤシンスを主題しました。

②ボケを作る

2つ目のポイントは、背景(前景)を大きくぼかすことです。

主題の花以外をぼかすと、それだけで自然とその花に目が行き印象的な1枚になります。

大きなボケを得るには

▪️F値を小さくする(1.8-2.8)
▪️中望遠レンズを使う(135mmや70-200mm)
▪️主題の花と背景の距離を大きくする
▪️主題の花に近くづいて撮影する

ボケの作り方のコツは、初心者でも簡単!美しいボケの作り方|玉ボケや背景ボケ撮影のコツと失敗回避で解説しています。

にゃんころ

花撮影ではボケを作るのが一番大切です!

紅葉
135mm F1.8のレンズを使用。うまく狙うと前ボケ・背景ボケ・玉ボケの三重奏に。

③露出補正をプラスにする

ふんわりさせるには明るめのトーンで撮るのがポイントです。AモードでF値を小さくした後、露出補正ダイヤルを+0.7にしてみましょう!全体的に明るくなってふんわりした花にできます。

露出補正を+0.7にして撮影

構図作りの考え方

花をより魅力的に撮るにはどんな構図にするのかも重要です。一般的な日の丸構図や三分割構図を軸に、花をより魅力的に撮るための構図作りの考え方をお伝えします。

構図のポイント

①余白を作る
②撮影アングルを工夫する
③背景を意識

余白を作る

日の丸構図や三分割構図であっても、主題の花にある程度の余白を作った方がスッキリしてみやすい写真になります。

思いっきり花に寄りすぎて画面に花しか写ってないと、なんとなく重いたい雰囲気に。

三分割構図の右下に紅葉を配置。それ以外は写さないように余白を作ってあげるとスッキリした抜け感のある写真になります。より主題の紅葉が際立つようになりますよ。

撮影アングルを工夫する

うまく構図が作れない人は、アングルを変えてみましょう!上から撮ると記録写真のようになってしまうため、背景が抜けているアングルを探して構図を整理するのがポイント。

薔薇撮影の失敗例。
上から撮ると、記録写真のように平面的で“ただ綺麗なだけ”の印象になりやすいです。
135mmで撮影した薔薇。暗めにとって妖艶なイメージ。
花と同じ高さに視線を合わせることで、立体感や雰囲気がぐっと引き立ちます。

背景を選ぶ

背景は“主役を引き立てる舞台”です。ごちゃついた背景だと、花が埋もれて存在感がなくなってしまいます。

背景整理のポイント

▪️スッキリした背景→枝や葉っぱが少ない背景を選ぶ

▪️単色背景→ 花の存在が際立つ

▪️同系色背景→特にピンクなどの背景にすると、ふんわりかわいいイメージに。

▪️補色を利用(例:赤い花+緑の背景) → コントラストでインパクト

望遠レンズで撮影したガーベラ。
背景、前景とも同系色でまとめています。ふんわり可愛い雰囲気に。群生している花は同じ色のものが密集していることが多いので狙いやすいです。
150mmで撮影した蓮の蕾。花。
蕾のマゼンダに対して、補色であるグリーンを背景に選んでいます。コントラストが高まり、存在感が引き立ちます。緑被りしやすいので、撮影時にWBで調整するか編集でマゼンダよりにしましょう。
レンゲショウマ
なるべく枝や葉っぱがない背景を選ぶことでスッキリした抜け感のある写真になります。
枝が多いと背景がボケてもごちゃごちゃした雰囲気に。
にゃんころ

主役を決めても、背景が合わなければ台無しになるので、撮影位置を少し変えてでも背景を整える意識を持ちましょう!

花撮影向きのレンズを選ぶ

花を撮影するなら、F値の小さいレンズや中望遠〜望遠レンズがおすすめです。

画角の狭い焦点距離を使うことで、自然と主題の花が目立つようになります。

レンズ選びのポイント

▪️135mm前後や、200-300mmあたりが使いやすい

▪️F値はF1.8や2.8解放のレンズがおすすめ
⇨90mm F2.8や135mm F1.8、70-200mm F2.8など

▪️超望遠レンズならF値は大きめでも大きなボケを得やすい
⇨100-400mm F4.5-5.6など

にゃんころ

200mm以上のF2.8以下のレンズはかなり高額です。200mm以上はF値が大きめでも圧縮効果で大きなボケが得られます!

紅葉
560mm F9で撮影した紅葉。F値は大きいですが、超望遠特有の圧縮効果により綺麗に背景がぼけています。

花撮影にピッタリのレンズはこちらの記事で紹介しています。趣味で写真を楽しむカメラ専門店だからこそできる、ユーザー目線で厳選したレンズです。

花撮影におすすめのレンズ10選【マクロ・中望遠・望遠ズームで徹底比較】

単焦点レンズで撮影してみる

単焦点レンズはF値の小さいレンズが多いので、花撮影との相性が非常に良いです。

特に中望遠レンズは「花を切り取る専用ツール」と言えるほど便利です。90mmや105mmのマクロレンズも定番ですが、135mmで撮る花は一度撮るとヤミツキになるレベルです!

▪️圧縮効果で背景が整理される

▪️標準レンズよりもボケが大きくなる

▪️遠くの花壇でも主役をしっかり捉えられる

この記事に載せてる作例のほとんどは135mm単焦点で撮影しています。花との距離感がちょうどよく、大きなボケも得られる最高の花撮影レンズ。

135mm単焦点で花を撮るコツは、【作例多数】花を撮るなら135mm単焦点|魅力と使いこなすコツで解説しています。

にゃんころ

ワンランク上の撮影を目指すなら135mmは最高の選択肢です!

マクロレンズで花を撮影する

花のディテールを捕らえるならマクロレンズがおすすめです。

水滴に写る花や、花の細かな描写はマクロレンズだからこそできるもの。手ブレしやすく被写界深度も浅くなるため扱いは難しいですが、小さな発見を楽しめるのがマクロレンズです。

撮影のポイント

▪️被写界深度が浅くなりやすいので、絞るかMFTなどのセンサーサイズが小さい機種を使う

▪️手ブレしやすいため、できれば三脚に固定して撮影する

▪️雨上がりを狙うと水滴を入れた表現もできる

マクロレンズで撮影したチューリップ。水滴に映り込む
フルサイズ機でF6.3まで絞って撮影しています。解放2.8だと水滴の中のチューリップがボケてしまうので絞ってディテールがしっかり出るようにしています。

天候を活かした花撮影

花撮影は天候や時間帯によっても雰囲気が激変します。それらをうまく活用することで、違った花の写真ができるのもテクニックの1つです。

▪️早朝の光
透明感や爽やかさを演出

▪️夕暮れ(マジックアワー)
逆光でシルエットを浮かべ、ドラマチックに

▪️曇天
柔らかい光で、花の色を忠実に表現

▪️雨の日 or 雨上がり
水滴に写る花を撮れる。水滴が玉ボケになる

コスモス
コスモスが咲く時期の早朝は霧が出やすいので水滴がねらやすい時間帯。早朝の柔らかい光と水滴による玉ボケを同時に入れることでワンランク上のコスモスが撮れます。
彼岸花
雨上がりと早朝の光を合わせた1枚。光を受けた水滴が綺麗に玉ボケになってくれます。

季節ごとに見られる花

季節によって見れるものが違い撮影時のアプローチも少し異なります。

季節ごとに撮れる花の作例や撮影テクニック記事は少しずつ展開していく予定です。よければブックマーク等していただいて今後の掲載を楽しみしてもらえたら嬉しいです!

春に撮れる花🌸(3月〜5月)

(近日公開)

夏に撮れる花🌻(6月〜8月)

(近日公開)

秋に撮れる花🍁(9月〜11月)

▪️彼岸花
▪️コスモス
▪️紅葉

にゃんころ

1年かけて作例を撮り溜めて行っているので、公開まで楽しみにしていてください!

まとめ|コツを知って花撮影を楽しもう!

花を綺麗に撮るためのテクニック等をご紹介しました。

花撮影のまとめ

✅設定は絞り解放付近で露出補正で雰囲気を変える

✅背景との距離感を意識してボケを演出する

✅余白作りやアングル調整で構図を整える

✅中望遠レンズが花にピッタリ

✅天候や時間帯でワンランク上の表現を狙う

ぜひこれらを実践して魅力的な花撮影をしていきましょう!

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ABOUT ME
にゃんころ
中古カメラの販売業をしながら趣味の写真を楽しむ猫好きフォトグラファー。 SONY α1IIとα7RVで風景や野鳥、花の撮影をしています。 これまで何千点もの機材を扱ってきた経験をもとに、オススメ機材の紹介や初心者向けの撮影のコツなどを発信しています! 機材選びや撮影についての悩みがあればぜひSNSから連絡してください。